家電小ネタ帳
Windows新製品 Surface Neo・Surface Duo発表!Windows10Xとは?
公開日時 : 2019-12-26 18:00
更新日時 : 2020-10-04 16:05
引用元:Microsoft Surface “Introducing Surface Neo” (https://youtu.be/fssZICsV4Rg)
日本で高い人気を誇るMicrosoftのSurface(読み方はサーフェス)から、先日発表された新製品であるSurface Neo(サーフェス ネオ)とSurface Duo(サーフェス デュオ)に注目が集まっています。10月2日に開かれた発表会でお披露目され、タブレットとスマートフォンのような見た目で両者ともにデュアルディスプレイとなり生産性の向上を意識した作りをしていることから、今後さらに関心が高まっていくと予想されています。
しかし、過去にスマートフォンを発売しあまり結果が振るわなかったMicrosoftが、なぜ再び新製品を発表してきたのでしょうか。また、Windows7のサポート終了がなにか関係しているのかなど気になる点がいくつかあります。
そこで今回は、Surface NeoとSurface Duoの違いを解説し、あわせてMicrosoftがスマートフォンを出してきた理由やWindows7のサポート終了についての概要などを紹介していきます。
機器名 | Surface Neo | Surface Duo |
発売日 | 2020年のホリデーシーズン | 2020年のホリデーシーズン |
ディスプレイサイズ | 9インチ(2画面で13インチ相当) | 5.6インチ(2画面で8.3インチ相当) |
OS | Windows10X | Android |
画面タイプ | デュアルスクリーン | デュアルスクリーン |
CPU | 第11世代Intel「Lakefield」 | Qualcomm「Snapdragon 855プロセッサ」 |
重さ | およそ655グラム | 未発表 |
スペック | パソコンスペック | タブレットスペック |
Surface Neoとは
Surface Neoの特徴
発売日が2020年の年末になる予定のSurface Neoは、タブレットとノートパソコンの要素を兼ね備えている機器です。画面はデュアルディスプレイを採用しており、9インチのディスプレイを繋ぎ合わせた2画面式で2つを合わせるとおよそ13インチまで大きくなります。他社製品と異なり、画面に有機ELは採用されていません。
見た目は本に近いサイズ感をしており、縦でも横でも使用可能です。OSには2画面向けにカスタムされたWindows10Xを搭載し、CPUには第11世代Intel「Lakefield(レイクフィールド)」であることからスムーズな操作性を実現してくれます。
Surface Neoは半分に折りたためることから両方の画面を開いて使う、または折りたたんだ状態で1つの画面だけを使う、はたまたクラムシェルのノートパソコンのように縦に開いて使うなど、さまざまなスタイルにできる点は大きな魅力といえるでしょう。
さらにSurface NeoはSurfaceの代名詞といっても過言ではないペン入力にも対応していることから、使い勝手の良さも評価されています。またパソコンのように使うためにキーボードが付帯しており、自由に取り外しが可能です。その他細かいスペックについては未定の部分があるため、今後の情報に注目です。
Surface Neoは生産性向上を重視した形をしている
Microsoftはあらゆる機器において生産性の向上を重視しています。今回発表されたSurface Neoも、何かひとつの作業をするのではなくデュアル画面を搭載したことを活かし、「動画を視聴しながら何か他の作業をする」や「ビデオ通話でミーティングをしながら何かをする」など、同時進行ができることを意識した印象を受けます。
デュアルスクリーンによる折りたたみ式というデザインは生産性を高めるために考え抜かれた結果であり、かつ今までのパソコンやタブレットよりもコンパクトなサイズ感で持ち運びやすさも考慮された作りです。
そのためビジネスシーンで活躍することが想定されますし、もちろんプライベートでも使用できることから幅広い人に活用される機器になる可能性を秘めています。
※ 2020年末発売予定でしたが、2022年発売予定となりました。
Surface Duoとは
Surface Duoの特徴
一方でSurface Duoという商品もSurface Neoと同時に発売されることが発表されています。Surface DuoはOSにAndroidを搭載しているスマートフォンで、サイズ感としては手帳に近いです。
Surface Duoは5.6インチのディスプレイを搭載しており、Surface Neoと同様にデュアルディスプレイであることから両方を合わせると8.3インチまで画面が大きくなります。
片手で操作できるサイズで電話の待受けやAndroidアプリの使用などができる、Microsoft社製のAndroidスマートフォンと考えてください。CPUにはQualcomm(クアルコム)「Snapdragon(スナップドラゴン) 855プロセッサ」を搭載しています。
カメラが内蔵されていたり、USB Type-Cコネクタが配置されてたりという部分は情報がありますが、現状では詳しい仕様について発表されていないことも少なくありません。そのため、Surface Neoと同じく今後の情報には耳を傾けたいところです。
Surface Duoもデュアルディスプレイを活かし、ビデオ通話をしながらもう一方の画面でアプリを起動して作業ができるという生産性の向上を図っている部分が垣間見えます。Android向けに提供されているoffice Mobileなどのアプリケーションも利用できることから、ビジネスでも活躍してくれる可能性が高いです。
また、今までもデュアルディスプレイのスマートフォンはauやソフトバンクからも発表されていますが、今回のSurface Duoはどういった点に違いを出してくるか注目されています。
Microsoftがスマホを出してきた狙い
Microsoftは2017年にWindows Phoneというスマートフォンを発売していますが、あまり良い結果とならず早い段階で撤退しています。スマートフォン市場においてAppleのiOSやGoogleのAndroidには敵わずシェアを伸ばせなかったことが原因ですが、再び発売した狙いとは何なのでしょうか。
過去に結果が振るわなかったMicrosoftが、再びスマートフォン市場に乗り込んできた狙いには上記でもあった「生産性の向上」が関係しています。
今回発表されたSurface Duoは、OSにWindowsではなくAndroidを採用しており、Androidには多くのアプリがあるため利用者の希望に沿った使い方ができる可能性は高く、そこにMicrosoftのofficeなどが加わることで今までにないビジネスにも特化したスマートフォンを生み出すことが可能です。
Microsoftのチーフプロダクトオフィサーは、あくまでSurface Duoは生産性を高める機器であり、電話やメール等のやり取りができることは一要素に過ぎないと語っています。スマートフォンとして需要があるAndroidをOSに採用したことで、前回のような結果には至らないと強く感じさせます。
Windows7のサポート終了について
サポートが終了する時期
Windows7のサポートは延長されていましたが、今回2020年1月14日に終了します。そのため、現在使っているパソコンがWindows7の場合、新たに買い替えることをおすすめします。
サポートが終了することによる影響
Windows7のサポートが終了した際に考えられる影響について説明していきますので、注意点として参考にしてみてください。
インターネットやメールが安全に利用できない
Windows7のサポートがないままパソコンを使用していると、Microsoftから配布されているセキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、パソコンが危険な状態に陥ります。
インターネットやメールに接続しているだけでウイルスに侵入され、あらゆる攻撃を受けてしまう可能性があるので、安全に利用できません。
最新版の周辺機器が利用できない
パソコンの周辺機器や新たなサービスが開始された際に、機能の更新プログラムが提供されないため最新版の機器を利用できなくなる可能性が高いです。
万が一周辺機器が故障をしてしまった場合、買い替えてもパソコンと連携できないという事態も想定されるため、サポートが終了したまま使い続けていると仕事などに支障をきたします。
個人情報が盗まれる可能性がある
外部からのアクセスを許してしまう可能性があることから、個人情報を盗まれてしまい悪用されるケースも考えられます。上記でもあったように、サポートがなければさまざまな攻撃を受けやすいため良いことがありません。
個人情報の流出は見覚えのない請求が送られてくるなど面倒な問題に繋がりますので、サポートが終了した状態でそのままにすることは避けてください。
サポートの終了は買い替えを促す目的もある
Windows7のサポートが終了することは、新たなパソコンへの買い替えが目的としてあります。現在Windows8.1についても2018年1月でメインストリームサポートは終了し、2023年の1月まで延長サポート期間中です。
そしてWindows10については、2020年の10月までがメインストリームサポート期間であり、延長サポートは2025年の10月まであります。上述したようにサポートがない状態でパソコンを使用していると危険なことが多いため、買い替えをしなければ安心して利用できません。
Microsoft側としても買い替えを促している狙いもあるかもしれませんが、利用している側としても安全に使い続けるため、そして作業効率を高めるためにもサポートを受けつつスムーズな操作ができるWindows8.1やWindows10を搭載したパソコンの購入を検討してみてください。
Surface Neo・Surface DuoとWindows10Xについてのまとめ
Surface NeoとSurface Duoは、生産性の向上を狙って開発された新たな機器です。デュアルディスプレイを搭載しているため、何かをしながら他の作業ができるというメリットがあり、かつOSもデュアルディスプレイ向けに開発されたWindows10X(テン・エックス)を搭載しています。
一度スマートフォン市場で敗北を喫したといえる結果があるうえで、今回再びMicrosoftが名乗り出たのはOSにAndroidを搭載したことが挙げられます。スマートフォンでありながらofficeを搭載していることから生産性の向上が図れるため、ビジネスでも活躍する可能性が高いです。
またWindows7のサポート終了が近づいているので、安全にパソコンを利用するためにも新たなものへの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
新しいパソコンやタブレットはノジマでもお取り扱いしております。ぜひ、ご相談くださいませ。