シーリングライトとは?LEDタイプのメリットや選び方のポイントを解説!
更新日時 : 2024-03-29 12:09
照明にはさまざまな種類がありますが、住居に新たに導入するのであれば、シーリングライトの選択肢は外せません。
今回は、シーリングライトの意味や特徴をおさらいしつつ、最近主流となっているLEDシーリングライトのメリットや選び方などを解説していきます。
LEDシーリングライトを選ぶときはぜひ参考にしてみてください。
目次
シーリングライトとは?
シーリングライトという名前はよく聞くけれど、シーリングの意味がはっきりとわからない方もいるのではないでしょうか。
シーリング(ceiling)は天井を意味する英語です。
そのため、シーリングライトとは天井に直接設置する照明のことになります。
今回は、シーリングライトの特徴を細かくご紹介していきますね。
特徴1.室内全体を明るく照らせる
シーリングライトは、室内で一番高い天井から空間全体を明るくできるので、メインの照明として利用されることが多くなっています。
汎用性が高く、リビングやダイニング、寝室など、住宅のさまざまな部屋に設置されています。
特徴2.圧迫感が少ない
シーリングライトのほかには、コードやチェーンで天井から吊り下げるペンダントライトという照明器具があります。
天井より低い位置に照明器具が垂れ下がるので、頭にぶつかってしまうことも…。
その点、シーリングライトは天井と一体化するデザインなので、照明器具が邪魔になることはありません。
上からの圧迫感が減り、部屋がスッキリした雰囲気になりやすいです。
特徴3.リモコン操作が可能
シーリングライトのほとんどにはリモコンが付属しています。
リモコンから照明のオン・オフを操作できるだけでなく、照明の明るさや光色などを細かく調整可能です。
たとえば、ライトを交換しなくても、白色から暖色の光に調整できます。
リモコン一つで部屋の雰囲気まで変化させられるのは、とても便利です。
特徴4.引っ掛けシーリングという部材に装着する
シーリングライトは、住宅の天井にもとから設置されている引っ掛けシーリングを利用して取り付けます。
引っ掛けシーリングは、シーリングライトを装着するための部材で、小さな円柱のような形をしています。
引っ掛けシーリングがない場合、専門業者に配線工事を依頼しなければなりません。
LEDシーリングライトのメリット
従来のシーリングライトは、蛍光灯が使用されるケースがほとんどでした。
しかし最近では、LEDシーリングライトが主流となっています。
LEDシーリングライトのメリットは下記の通りです。
メリット1.消費電力が少ない
LEDシーリングライトは、ほぼ同じ明るさの蛍光灯シーリングライトよりも、消費電力が半分ほどになっています。
消費電力が低いほど省エネ性が高くなるので、電気料金も半分ほどに抑えられます。
メリット2.こまめなランプ交換が不要
LEDシーリングライトの光源寿命は、40,000時間といわれています。
対して、蛍光灯の光源寿命は、約6,000~12,000時間といわれています。
寿命の長さが蛍光灯の約2倍以上なので、こまめなランプ交換が不要です。
メリット3.虫が集まりにくい
虫は、人間には見えない紫外線に反応して集まる習性があるといわれています。
その点、LEDタイプの照明器具は紫外線がほとんど放出されないので、虫が集まりにくいです。
LEDシーリングライトも虫が集まりにくく、清掃が楽になるでしょう。
LEDシーリングライトの取り外し・取り付けの流れ
LEDシーリングライトは、電球と器具が一体になっており、電球だけを交換できません。
ライトの寿命を迎えたときは、器具ごと新品に交換する必要があります。
交換の流れは下記の通りです。
取り外しの流れ
1.カバーを回転させて外す
2.中央のコネクタをアダプタから外す
3.レバーを外側に押しながら円盤器具を外す
4.天井に残ったアダプタについてボタンを押しながら左回しで外す
取り付けの流れ
- 天井の引っ掛けシーリングの穴にアダプタ(の金具部分)を接続して右に回す
- 円盤器具をアダプタにカチッと音が鳴るまで押し込む
- アダプタにコネクタを挿し込む
- カバーを回転して装着する
LEDシーリングライトの選び方
LEDシーリングライトのメリットを知り、実際に利用してみたいと思った方もいるのではないでしょうか。
ただ、どのような製品を選べばよいのか、迷ってしまいますよね。
ここからはLEDシーリングライトの選び方について細かく解説していきます。
選び方1.適用畳数
LEDシーリングライトは、製品ごとに適用畳数が決まっています。
したがって、室内の広さに対応した適用畳数の製品を選ぶことになります。
部屋の雰囲気や壁、カーテンの色などでも、明るさの感じ方が違ってきます。
たとえば、黒い壁紙は光を吸収してしまい、部屋が暗く感じやすいです。
そのため、6畳の部屋に6畳用の製品を導入して明るさが不足してしまえば、ストレスを感じてしまうかもしれません。
6畳の部屋に8畳用の製品を導入すれば、明るさが不足することはないでしょう。
調光機能で調整すれば、明るくなりすぎることも無いので、いろんなシーンで使いやすいでしょう。
したがって、ワンランク上の適用畳数に対応した製品も検討してみてください。
選び方2.光束
畳数表示がない場合は、光束(明るさ)の単位であるlm(ルーメン)の数値を基準として選びましょう。
日本照明工業会によると、適用畳数と定格光束の数値の対応は下記の通りです。
適用畳数 | 標準定格光束(lm) | 目安照度75lx~150lx 定格光束の範囲(lm) |
~4.5畳/約7m² | 2,700 | 2,200~3,199 |
~6畳/約10m² | 3,200 | 2,700~3,699 |
~8畳/約13m² | 3,800 | 3,300~4,299 |
~10畳/約17m² | 4,400 | 3,900~4,899 |
~12畳/約20m² | 5,000 | 4,500~5,499 |
~14畳/約23m² | 5,600 | 5,100~6,099 |
※定格光束は机上面の目安照度である100lx(ルクス)を基準に、75lx~150lxとした場合の光束を表記
参考:LEDシーリングライトの適用畳数の表示基準(日本照明工業会)
光束と照度
光束と照度についても簡単に解説しておきます。
たとえば、同じライトでも机に近づければ、机がさらに明るくなりますよね。
照度は天井と照らされる部分の距離によって変化します。
したがって、天井が低い部屋であれば照度が高くなりやすく、光束が少なくても明るく感じやすいでしょう。
選び方3.調色機能の有無
LEDシーリングライトには、明るさだけでなく光色を調整できる製品があることをお伝えしました。
しかし、すべての製品が光色を調整できるわけではありません。
明るさを調整できる機能は「調光機能」であり、リモコンには「明るい」「暗い」などのボタンがあります。
その一方で光色を調整できる機能は「調色機能」であり、リモコンには「白色」「暖色」などのボタンがあります。
光色を調整できる製品を選びたい方は、調色機能の表記やリモコンのボタンをチェックしてみましょう。
選び方4.ファンの搭載
ファンが搭載されたLEDシーリングファンライトという種類もあります。
通常のLEDシーリングライトにプロペラが備わっているデザインです。
室内を明るく照らせるだけでなく、プロペラが回転して室内の空気を循環させられます。
冷暖房効率を高めたい場合や、おしゃれなインテリアとして導入したい場合などにピッタリです。
選び方5.演色性
演色性(Ra)とは、照明に照らされた物体が、太陽光に照らされたときの色あいを、どの程度再現できるか示す指標です。
平均演色評価数(Ra)という単位を使って表され、演色性の値が0だと色が見えていないことを示し、演色性が100に近いほど色が自然に見えます。
一般的に演色性が80以上で色の再現性が高いといわれており、住宅に導入する場合も演色性が80以上の製品を目安に選ぶ必要があります。
色の忠実性が求められる美容室や診察室などは、演色性90以上の製品が適しているようです。
演色性は製品によって値が異なります。
より自然な色を重視するのであれば、少しでも演色性の値が高い製品を選ぶとよいでしょう。
選び方6.固有エネルギー消費率
LEDシーリングライトを選ぶとき、電気代を節約するために、消費電力の少ない製品を探す方もいるでしょう。
ただ、消費電力が低い製品を選んだ結果、明るさが暗く感じてしまうことも…。
明るさと省エネ効果を両立した製品を見極めるには、固有エネルギー消費効率という指標に着目しましょう。
固有エネルギー消費効率は、消費電力1Wあたりに引き出せる明るさであり、単位はlm/W(ルーメンパーワット)です。
固有エネルギー消費効率の値が高いと、省エネ効果が高くなります。
選び方7.寝室での使いやすさ
寝室での使いやすさもLEDシーリングライトを選ぶときに大切な基準です。
たとえば、就寝前にスマホを利用する方であれば、アプリで遠隔操作できる製品を選ぶとスムーズに照明をオフにできます。
また、タイマー機能が搭載されている製品を利用すれば、寝落ちして照明をつけたままにしてしまう事態も回避しやすいです。
15分や30分、60分などから設定時間を選べる製品があります。
小さなお子さんを寝かしつけるときや、夜間に赤ちゃんに授乳するときは、ほんのりと室内を照らせる常夜灯付きタイプも適しています。
中には、明かりを暗くすると星空模様が浮かび上がるロマンチックな製品も!
寝室で利用する場面も想定してLEDシーリングライトを選んでみましょう。
選び方8.デザイン
LEDシーリングライトは、部屋の雰囲気を変えるアイテムでもあります。
室内の雰囲気に適したデザインを選びましょう。
たとえば、通常のタイプとは違うデザインとして、モダンな和風のスクエア型などがあります。
また、薄型のデザインを選ぶと、室内がスッキリした雰囲気に見えます。
そのほか、北欧風のデザインや、雲の形をした子供向けデザインなど、いろいろなタイプがあります。
自分好みのデザインを探してみてください。
LEDシーリングライトを選ぶときに知っておきたい機能
LEDシーリングライトには、さまざまな機能が搭載されています。
機能を見落とすと購入後に後悔してしまうので、あらかじめチェックしておきましょう。
自動調光機能
自動調光機能とは、明るさセンサーが室内の明るさを検知して、室内の明るさを一定に調整する機能です。
たとえば、朝日で照らされる時間帯には50%の能力で点灯させ、太陽が昇る日中は自動的に消灯させられます。
また、夕暮れや曇りの日は70%の能力で点灯させることも可能です。
自動調光によって必要以上の明るさを抑えることで消費電力を節約できます。
電気代も抑えやすくなるでしょう。
ホタルック機能
ホタルック機能とは、リモコンや壁のスイッチで消灯したあとにも、数分間淡いブルーグリーンの光で室内を照らせる機能です。
ホタルック機能が搭載されていれば、突然停電した場合でも、足元の危険を確認しながら行動できます。
防災対策を重視する方にピッタリでしょう。
音声操作機能
最近は、音声操作機能を搭載した家電が増えてきましたよね。
LEDシーリングライトも音声操作に対応した製品があります。
音声操作に対応していると、特定の起動ワードを話しかけると音声受付モードになり、「明かりをつけて」「あたたかい色」などの操作ワードを話しかけるだけで、点灯・調光の操作ができます。
買い物帰りで手がふさがっているときや、お子さんを抱っこしているときなどにも便利でしょう。
LEDシーリングライトを選ぶときの注意点
LEDシーリングライトを選んだあとに後悔しないよう、購入前の注意点について解説していきます。
注意点1.年齢によって明るさの感じ方が違う
光の見え方は、年齢を重ねている人ほど暗く感じることが知られており、若い方よりも明るさが必要になるといわれています。
一般的に40歳を過ぎると、年齢に10をかけた数字が適正照度の目安になるとのことです。
たとえば、40歳の適正照度は400lx、80歳の適正照度は800lxにです。
そのため、部屋で過ごす人の年齢構成をふまえて、適切な明るさのLEDシーリングライトを選ぶことも大切です。
注意点2.常夜灯が明るすぎると寝室で使いづらい
LEDシーリングライトを寝室用に購入したけれど、常夜灯が明るすぎてしっくりこないという方が見受けられます。
常夜灯の明るさは、人によって感じ方が異なることがあります。
商品の宣伝で常夜灯として使えることが明記されている場合であっても、うかつに購入しないように注意が必要です。
少しでも明るさに不安があれば、口コミで「常夜灯が明るすぎて不満を感じた」などの感想がないか、リサーチしてから購入しましょう。
LEDシーリングライトを適切に導入して暮らしを快適に!
今回はシーリングライトの特徴をおさらいしつつ、最近主流のLEDシーリングライトのメリットや選び方などを解説しました。
LEDシーリングライトはリモコンで明るさを調整できます。
明るさが暗いと感じないよう、適用畳数の目安から少し明るめの製品を導入するのがおすすめです。
室内の雰囲気を変化させたい場合は、照明の色合いを調整できる「調色機能」がある製品を選びます。
そのほか、和風や北欧風などのデザインにも着目すれば、自分好みの空間を演出できるでしょう。
ノジマ店頭では、さまざまなLEDシーリングライトを取り扱っております。
ライト本体の質感や大きさなど、ぜひ店頭にてご覧になってみてください。
LEDシーリングライトを適切に導入した、快適な暮らしのお手伝いをさせてください!
お近くのノジマ店舗にてお待ちしております。
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