iPhoneのパスワード管理はどこ？変更方法は？危険性がない無料アプリもご紹介

更新日時 : 2025-11-29 13:16

「iPhoneのパスワード管理ってどこから確認できるの？」「iPhoneに保存したパスワードの変更方法が分からない」など、パスワードについて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

保存していた自動入力のパスワードでログインできなくなったり、別の端末でログインするためにパスワードの確認をしたかったり、セキュリティ上大事なものだけに、管理で苦労することは少なくありません。

本記事では、iPhoneのパスワード管理に関するすべての疑問が解消できるよう徹底解説します。

保存されたパスワードの見方・確認方法やスムーズな変更方法、さらには危険性がない無料の日本製パスワード管理アプリまでご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

iPhoneのパスワード管理はどこから確認できる？

「WebサイトやアプリのパスワードをiPhoneに保存したけど、どこに保存されているの？」と疑問に感じた方は多いと思います。

特に、機種変更やブラウザのキャッシュをクリアしたときなど、保存したパスワードの一覧を確認したいことがあります。

パスワードを管理できる外部アプリもありますが、セキュリティ面の不安から結局iPhoneの標準機能に頼っている方もいるでしょう。

ここでは、保存したiPhoneのパスワードを確認する方法を、画像を交えながら分かりやすく解決します。

iPhoneに保存したパスワードの見方・確認方法

iPhoneに保存されているパスワードは、iOS 18以降で標準搭載されている「パスワード（アプリ）」から確認できます。

アプリアイコンのデザインは機種によって異なります。

まずはホーム画面にあるパスワード管理アプリをタップし、セキュリティのためにFace IDやTouch ID、またはパスコードによる認証をしましょう。

認証が完了すると、保存されたWebサイトやアプリのアカウント一覧が表示されるので、確認したいアカウントをタップすると、保存されたユーザー名とパスワードを確認できます。

実際の確認手順は以下のとおりです。

1.「パスワード」を開く

2.パスコードを入力

3.Webサイトやアプリのパスワードを確認したい場合は、カテゴリから「すべて」をタップ

4.保存されたアカウントの一覧が表示される

5.パスワードを確認したいアカウントをタップすると詳細が表示される

なお、このパスワードは、「iCloudキーチェーン」というAppleの機能によって管理され、デバイス間で共有することもできます。

パスワードを忘れたときも安心！自動入力の設定と保存方法

パスワードを忘れた場合でも、iPhoneの自動入力機能を使えばWebサイトやアプリへログインすることができます。

一度Webサイトやアプリにログインする際に表示される指示に従いパスワードを保存すると、次回以降は自動的に入力してくれる便利な機能です。

この機能を活用するためには、「設定」にある「パスワード」から「パスワードの自動入力」が「オン」になっているかを確認しましょう。

実際の確認手順は以下のとおりです。

1.「設定」を開く

2.「一般」をタップ

3.「自動入力とパスワード」をタップ

4.「パスワードとパスキーを自動入力」をオンにする

自動入力機能は初期設定でオンになっている場合がほとんどですが、もしオフになっていたらタップしてオンにしておきましょう。

機能をオンにした状態で、SafariなどのWebサイトでアカウントの入力フィールドをタップした際に、キーボードの上部に自動入力のオプションが表示されます。

これをタップし、Face IDなどで認証することで、保存されたパスワードが自動的に入力されてスムーズにアクセスできます。

実際の自動入力機能の使い方は以下のとおりです。

1.自動入力したいアカウントのログイン画面を表示

2.入力フィールドをタップ

3.以下どちらかの自動入力オプションが表示されるので、保存されている情報をタップ

4.入力フィールドにログイン情報が自動入力される

この自動入力によって、複雑なパスワードを作成・管理することが可能になり、セキュリティが向上します。

なお、iPhone自体のパスワード（パスコード）を忘れてしまった場合は、以下の記事を参考にしてみてください。

iPhoneのパスコードを忘れた時に解除はできる？初期化しない方法まとめ

iPhoneに保存したパスワードを変更する方法

第三者から不正アクセスがあったときや、保存したパスワードが流出・漏えいした可能性があるとき、すぐにやるべきことの一つがパスワードの変更です。

その際、Webサイト側でパスワードを変えたとしても、iPhoneに保存したパスワードが古いままだと、自動入力ができなくなってしまうことがあります。

ここでは、iPhoneに保存されているパスワードをスムーズに変更する方法を解説します。

アカウントごとに個別でパスワードを変更する方法から、自動入力で保存したパスワードを変更する方法まで、ぜひ参考にしてみてください。

アカウントごとにパスワードを変える方法

iPhoneに保存された特定のパスワードを変えるには、「パスワード」から該当のアカウント情報を編集するのがもっとも簡単な方法です。

前述した確認方法の流れでパスワードを変更したいアカウントを選択したら、右上の「編集」をタップして編集画面を開きましょう。

「パスワード」をタップして新しいパスワードを入力し、最後にチェックマークから保存するだけでパスワードの変更は完了です。

実際の変更手順は以下のとおりです。

1.「パスワード」を開く

2.パスコードを入力

3.Webサイトやアプリのパスワードを変更したい場合は、カテゴリから「すべて」をタップ

4.保存されたアカウントの一覧が表示される

5.パスワードを変更したいアカウントをタップ

6.右上にある「編集」をタップ

7.「パスワード」をタップして新しいパスワードに変える

8.右上にあるチェックマークをタップして保存

なお、セキュリティに不安を感じて定期的にパスワードを変えている方もいると思いますが、実は総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」では、パスワードの定期的な変更は不要と明記されています。

実際にパスワードを破られアカウントが乗っ取られる等のサービス側から流出した事実がない場合は、パスワードを変更する必要はありません。むしろ定期的な変更をすることで、パスワードの作り方がパターン化し簡単なものになることや、使い回しをするようになることの方が問題となります。

引用元：安全なパスワードの設定・管理

保存した自動入力のパスワードはリセット（変更）できる？

iPhoneの自動入力で保存したパスワードを一括でリセットするような機能はありませんが、削除してから新しいパスワードを自動入力に登録し直すことは可能です。

すでにWebサイト側やアプリ側で新しいパスワードに変更済みの場合、まずはアカウントごとにパスワードを確認できる画面まで進みましょう。

編集画面から登録情報を削除すると、iCloudキーチェーンからも該当のデータが削除されるので、削除が完了したらWebサイトまたはアプリにアクセスし、新しいパスワードでログインの入力を行います。

このログインの際に、「パスワードを保存しますか？」というオプションが表示されるので、「保存」を選択することで、新しいパスワードが自動的にiPhoneに保存されます。

実際の手順は以下のとおりです。

1.「パスワード」を開く

2.パスコードを入力

3.Webサイトやアプリのパスワードを削除したい場合は、カテゴリから「すべて」をタップ

4.保存されたアカウントの一覧が表示される

5.削除したいアカウントをタップ

6.右上にある「編集」をタップ

7.画面下部にある「削除」をタップ

8.注意事項を確認して「パスワードを削除」をタップ

9.Webサイトで新しいログイン情報を入力

10.「パスワードを保存」をタップ

上記の流れで、パスワード管理アプリ内に新しいログイン情報が自動登録されます。

自動入力のパスワードをアップデートする方法

保存した自動入力のパスワードを削除してから新たに登録し直す手順をご紹介しましたが、削除せずにWebサイト上でパスワードを最新のものにアップデートすることもできます。

方法は簡単で、Webサイトでアカウントのパスワードを変更したあと、そのまま手動で新しいパスワードを入力してログインしましょう。

ログインするとiPhoneが新しいパスワードを検知し、「パスワードをアップデートしますか？」というポップアップが表示されるので、「パスワードをアップデート」を選択すると古いデータに上書きされ、iPhoneでの保存が完了します。

実際の手順は以下のとおりです。

1.ログイン画面で新しいパスワードを手動入力

2.「パスワードをアップデート」をタップ

【iPhoneのパスワード管理】無料おすすめ日本製アプリ3選

パスワードの管理について、中には「iPhoneの機能ではなくパスワードを管理できる国産のアプリが使いたい」「iPhoneとは関係ないパスワードをメモしておきたい」という方もいると思います。

ただ、第三者に知られたくない大事なパスワードを、外部のアプリに登録するのは不安に感じてしまうこともあるでしょう。

ここでは、日本製で危険がない安心安全の無料パスワード管理アプリを3つご紹介します。

パスマネージャー

価格	無料（アプリ内課金あり）
広告	あり（有料版で広告削除）
パスワード自動生成	あり（有料版）
自動バックアップ	あり（有料版）
生体認証	あり

「パスマネージャー」は、パスワードをシンプルに一括管理できる日本製アプリです。

無料版でも十分なほど使いやすく、パスワード管理アプリの中ではトップクラスの人気があります。

Touch IDやFace IDにも対応しており、暗号化アルゴリズム「AES256」も使われているので、セキュリティ面も安心できるのが魅力です。

SIS Password Manager

価格	無料（アプリ内課金あり）
広告	あり（有料版で広告削除）
パスワード自動生成	あり
自動バックアップ	あり（有料版）
生体認証	あり

「SIS Password Manager」は、Apple StoreとGoogle Playの両方で高い評価を得ている日本製アプリです。

1日に4万人以上が利用しており、機種変更時のデータ紛失や、ちゃんとバックアップできているのかなど、不安が解消されるようユーザーの声をとても大切にしています。

レビューを見れば、どれだけアプリが高評価で信頼されているか分かるので、気になる方は一度チェックしてみましょう。

パスワード管理帳（パスメモ）

価格	無料
広告	あり
パスワード自動生成	なし
自動バックアップ	なし
生体認証	なし

「パスワード管理帳（パスメモ）」は、NSW株式会社（旧：日本システムウエア株式会社）が運営する日本製アプリです。

非常にシンプルかつ使いやすいアプリで、登録できるパスワードの数に制限もなく、アプリからコピーして別のアプリやWebサイトへペーストもできます。

パスコードでのログインしかできない点や画面下部に広告が表示されるデメリットもありますが、安全面も問題がない老舗のおすすめパスワード管理アプリです。

iPhoneのパスワード管理に関するよくある質問

ここでは、iPhoneのパスワード管理に関するよくある質問を紹介していきます。

iPhoneの標準アプリは安全に利用できる？

iPhoneに標準搭載されているパスワードアプリの安全性に不安を感じる方もいると思いますが、基本的にはセキュリティに問題はなく安心して利用することができます。

ただし、推測されやすい安易なパスワードを設定してしまうとそのセキュリティも無意味なので、必ず複雑なパスワードを設定するようにしましょう。

また、パスワードの強度や使い回しの警告をしてくれるのも使いやすい点です。

パスワードの自動入力ができない・出てこない

アプリにアカウントのログイン情報を保存しているはずなのに、自動入力でログインできなくなってしまうことがあります。

この場合、主に以下のような原因が考えられます。

• アカウント自体に問題が発生している
• 自動入力の設定が有効になっていない
• プライベートブラウズを使っている
• 間違った情報を登録している

ユーザーIDやパスワードが合っていても、例えばそのアカウント自体がすでに存在していなかったり、利用期限が失効していたりすれば、ログインすることはできません。

ほかにも、iCloudキーチェーンや自動入力の設定が有効になっているか、設定周りも一度確認しましょう。

また、プライベートブラウズを使っていると自動入力は出てこない点も注意が必要です。

 

パスワードの漏えい警告が表示された

iPhoneでパスワードを自動入力してログインしようとした時、突然「このパスワードはデータ漏洩で検出されたことがあるため、このアカウントは危険にさらされています。パスワードをすぐに変更した方がよいでしょう。」と表示されることがあります。

これは、Apple側で保存されている「漏えいしたパスワード」と、自分が設定したパスワードが一致すると表示されるようになっています。

そのまま放置してしまうとアカウントが第三者に不正利用される可能性があるため、早急にパスワードを変更しましょう。

パスワードのアプリがない

「パスワード」のアプリはiPhoneに標準搭載されているものですが、利用できるのはiOS 18以降です。

そのため、iOS 18にアップデートできない（サポートされていない）機種は、アプリ自体が端末に表示されず利用することができません。

サポートされていない機種はセキュリティ上も使い続けるのはおすすめできないので、下取りや機種変更をご希望の場合は、他社よりお得なノジマをぜひご利用ください。

まとめ

iPhoneのパスワード管理について、保存したパスワードをどこで確認できるのか、変更方法や自動入力の設定方法なども解説しましたが、iOS 18以降であれば標準搭載されている「パスワード（アプリ）」からすべて操作することができます。

基本的には標準のパスワードを使えばセキュリティ面も問題ありませんが、場合によってパスワードをメモしておきたいこともあります。

メモ帳へ書いておくアナログな保存方法や、海外のアプリを利用する方法もありますが、流出や漏えいのリスクがあるので、保存先は本記事でご紹介した日本製のアプリがおすすめです。

もし、パスワードが不正利用されたかもしれない不安があったり、パスワードの管理方法について詳しい人に質問したい場合は、ぜひお近くのノジマへお越しください。

メーカーの販売員や携帯会社の派遣ではないノジマのスタッフが、丁寧にご案内させていただきます。