「ながらスマホ」厳罰化へ!ルールを守って安全なカーライフを!

公開日時 : 2019-12-16 17:17
更新日時 : 2020-06-06 13:15

ながらスマホ厳罰化 TOP画像

日常の生活に欠かせないスマートフォン(スマホ)が、時に“凶器”となる場合があります。携帯電話やスマホを操作しながら運転する、「ながらスマホ(ながら運転)」による悲惨な事故が、残念ながら後を絶ちません。

その対応策として、2019年12月1日から道路交通法における「ながらスマホ」の罰則が大幅に強化されました。無事故で安全なカーライフを送るために、道路交通法がどのように変更がなされたのか、きちんと押さえておきましょう。

「ながらスマホ」による交通事故は増加の一途

※平成30年版 情報通信白書 情報通信機器の保有状況

総務省の「平成30年版 情報通信白書 情報通信機器の保有状況」によると、モバイル端末全体の世帯保有率は94.8%で、そのうちスマホの保有率は75.1%。スマホは多くの人が持つ日用品となりました。

日々の生活に欠かせないものとなったスマホですが、近年「ながらスマホ」による交通事故の増加が社会問題化しています。

2017年に滋賀県の名神高速道路上で、トラックの運転手がスマホを操作しながら運転して前方の車に追突し、多数の車を巻き込んで5人の死傷者を出す重大事故が発生。2018年には石川県金沢市内で、夜行バスの運転手がスマホの地図アプリを確認中に追突事故を起こしました。プロドライバーでも、スマホの画面に集中力を奪われると事故のリスクが高まります。

ほかにも、愛知県西尾市でスマホ用アプリゲーム「ポケモンGO」を見ながら運転していた乗用車が85歳の女性をはね死亡させる事故や、神奈川県川崎市で、スマホを見ながら電動自転車を運転した大学生が77歳の女性に衝突して死亡させる事故なども起きています。

このように、「ながらスマホ」が原因で発生する事故は、被害者側には防ぎようがないケースが大半で、件数も増加の一途をたどっています。

警視庁が公表するスマホ(携帯電話を含む)使用等による交通事故件数は、2018年に全国で2,790件(うち死亡事故42件)。10年前の2008年の1,299件から2倍以上に増えています。

アメリカの道路交通調査機関「バージニア・テック・トランスポーテーション・インスティテュート」が学術誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」に発表したデータでは、「ながらスマホ」の操作の際の事故リスクは12倍にもなると言われています。

こうした背景を踏まえ、2019年6月に「ながら事故」を抑止するために道路交通法が改正されて罰則が強化。法令は12月1日から施行されました。

道路交通法改正により、事故を起こせば即免停も!

今回の改正では、運転中にスマホや携帯電話を手に持って通話した場合、従来よりも罰則が大幅に厳罰化されました。「ながらスマホ」による交通事故で人を死亡させたり傷つけたりすると免許停止の対象となり、懲役は最長1年となります。

「ながらスマホ」をした場合、反則金と違反点数は下記のように改正されました。

  項目 改正前 改正後

交通の危険

(※携帯電話の使用等により

交通の危険を生じさせた場合)

違反点数 2点(酒気帯び14点) 6点(酒気帯び16点
罰則 3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金 1年以下の懲役または30万円以下の罰金
反則金 小特等6000円 全て罰則を適用
二輪 7000円
普通 9000円
大型 1万2000円
保持(携帯電話の使用等) 違反点数 1点(酒気帯び14点) 3点(酒気帯び15点
罰則 5万円以下の罰金 6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金
反則金 小特等5000円 小特等1万2000円
二輪 6000円 二輪 1万5000円
普通 6000円 普通 1万8000円
大型 7000円 大型 2万5000円

※警視庁資料を基に作成

全項目で罰則が強化されていますが、特に注目すべきは、「ながらスマホ」によって交通の危険を生じさせたケース。この場合、反則金(行政罰)ではなく罰金(刑事罰)が適用されるようになりました。違反点数も、従来の2点から、即免許停止の6点に変更されています。

また、スマホ以外でも、運転中にカーナビの画面を注視することも罰則の対象です。

警視庁の発表データ「携帯電話使用等に係る交通事故件数(平成30年中)」は2,790件で、そのうちカーナビ等を注視中の事故が約60%を占めるなど数多く発生しています。

警視庁では年間約600万件の取り締まりを行い、「ながらスマホ」は全体の14%の80万件以上が占めています。今回の道路交通法改正により、「ながらスマホ」は罰則と共に取り締まりも強化されることが予想されています。

運転中のハンズフリー通話も細心の注意を!

道路交通法の条文には、スマホの使用に関して「その全部又は一部を手で保持しなければ送信または受信のいずれを行うことができないものに限る」とあります。手で持たなければOKのため、どうしても通話が必要な場合は、片耳イヤホンやスピーカーで通話できるハンズフリーセットがドライバー必須のアイテムになっています。

ただし、ハンズフリーの通話自体を条例で禁止している自治体もあるので注意が必要です。ハンズフリーであっても運転に対する集中力は低下するため、警視庁はOKでも自治体はNOとするのが近年の傾向です。

運転中は、スマホの着信音が鳴らずに相手にメッセージを送る「ドライブモード」にするなど、運転に集中できる環境を保つことが大切です。ハンズフリーでの通話が必要な場合も、着信後に「運転中なのでかけ直します」と対応し、車を安全な場所に停めて通話を再開するのが、安全を守るためには最低限のマナーとなってくるでしょう。

また、「ながら運転」による事故ではなく、歩きスマホによる歩行者や自転車の飛び出しによる交通事故も増えています。運転中に「あの歩きスマホの人は危ない」と、歩行者にも常に目を配る必要があります。

iPhoneの便利機能を使って「ながらスマホ」対策を

運転中の「ながらスマホ」を防ぐには、スマホの着信音が鳴らずに相手にメッセージを送る「ドライブモード」にするなど、運転に集中できる環境を保つことが大切です。最後に「ながらスマホ」対策をいくつかまとめておきますので、参考にしてみてください。

【ながらスマホ対策1】かかってきた電話には「通話オーディオルーティング」機能

iPhoneに触ることなく着信した電話に出られる機能で、iOS13の場合、「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」の順に進んでいくことで、同機能の設定を行えます。
自動で電話に出る」をオンにして、通話になるまでの秒数を決めておけば、その秒数後に自動的に電話に出られます。
ただし、会話をするにはスピーカー設定にしておくか、AirPodsを接続しておくことが必要です。

【ながらスマホ対策2】やむを得ない急用が…そんな時は「Siri(シリ)」を活用

Siriで電話をかけるには「ヘイSiri」と呼びかけてSiriを起動し、電話をかけたい相手の名前を発声すればOKです。

上記の方法で運転中もスマホに触らず通話できますが、ハンズフリーでの通話でも込み入ってくると運転に支障が出るかもしれません。基本的には「運転中」であることを相手に伝え、最終的には車を安全な場所に停めて通話を再開、というのが安全を守るため、最低限のマナーとなってくるでしょう。

【ながらスマホ対策3】iPhoneの通機能を運転中は停止させる

通話に限らず、何かしらの通知があると無意識にiPhoneを触ってしまう……という人は、運転中の通知を停止する機能を利用してみては。
設定」→「コントロールセンター」→「コントロールをカスタマイズ」と進み、次画面で「運転中の通知を停止」の項目を選ぶと設定できます。
ちなみに、「運転中の通知を停止」をコントロールセンターに移動させておくと、コントロールセンター内に同機能のアイコンが表示。次からはアイコンをタップすれば機能をオンにできて便利です。

まとめ

スマホの普及によって利便性は高まりましたが、交通事故のリスクも増えました。運転中は基本的にはスマホを操作しないことを心がけ、どうしてもの場合は紹介したiPhoneの機能を利用することを検討してください。あわせて歩行者や自転車にもより細心の注意を払った運転を心がけましょう。

※記事内容は2019年12月現在の情報を基に作成。

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