【雷対策】雷サージからコンセントを守るには?パソコンや家電は大丈夫?

更新日時 : 2022-08-26 18:53

雷対策のTOP画像

雷の発生や落雷が多い日本。雷の影響で「停電の被害にあった」「家電製品が壊れた」という経験をされた方も少なくないでしょう。

中にはパソコンに保存していたデータが消失した、という方もいるでしょう。

雷対策が万全であれば被害を最小限にとどめることができたはずです。

しかし、ほとんどの方が雷対策をしていないのが実態。

実は、雷によって家電製品が壊れる理由は、雷サージによるもの。

この記事では、雷サージとは何か、雷サージによってどんな影響が出るのか、どんな対策があるのかなどを解説しています。

そもそも雷サージって何?雷サージが起こるとどんな影響がでるの?

そもそも雷サージとは何でしょうか?

雷サージとは、雷が落ちたときに背の高い電柱、または電線などに瞬間的に高い電圧が発生する過電流・過電圧のことです。

瞬間的に発生した電流は、電線や電柱を伝って建物内部に侵入し、電子機器やゲーム機、電源線、パソコンなどを損傷させます。

また、雷サージには3つの種類があります。

それぞれの雷サージについて、簡単に解説します。

直撃雷

直撃雷のイメージ

直撃電とは、雷がアンテナや電線、電柱、人や木、家などに直接落ちる雷のことです。

電線に直接雷が落ちると、電線を伝って電流が建物内に侵入し、電子機器を破損させます。

また、直撃電は電子機器などの破損だけではなく、火災の発生を引き起こす原因となっており、建造物を破損させることもあります。

おそらく誰もが、雷が落ちた現象をネットやニュース、もしくは直接目にしたことがあるのではないでしょうか。

その雷が落ちた現象が、直撃電です。

誘導雷

誘導雷のイメージ

誘導電とは、落雷した際に発生する電圧・電流が周辺の木々や電柱、電話線を伝って建物の中に入り込む現象のことです。

コンセントに接続したテレビや冷蔵庫、洗濯機、ゲーム機などは誘導電の影響により、機器の内部が損傷し、故障します。

雷による電子機器の損傷のほとんどが、誘導電による影響です。

とはいえ、直撃電より電圧は低く個人でも対策できるため、電子機器を守ることができます。

逆流電

逆流電のイメージ

逆流電とは、建物や木々などに落雷した電流が地面を伝って、建物に逆流してくる現象のことを言います。

逆流電は別名、接地電サージとも呼ばれています。

逆流電によっても電子機器は損傷するので、電子機器を守るための対策をする必要があります。

パソコンや家電を守るためにも雷対策は必須!?

電子機器製品を守るために、普段から雷対策をしてくことをおすすめします。

ここでは、なぜ雷対策をする必要があるのか。

雷対策の必要性について紹介していきます。

日本の落雷害件数を月別に紹介

日本の落雷害件数を月別に紹介

 

気象庁のデータを参考に、日本の落雷件数や月別の落雷件数を紹介していきます。

2005年~2017年の13年間のうちに、報告があった落雷害は1,540件。

このうち、約30%が8月に集中しています。

地域別に見ると、太平洋側は4~10月、日本海側は11月~3月に多く発生しています。

夏に太平洋側で雷が発生する理由は、強い日差しによって暖められた空気が上昇して積乱雲ができるからです。

また、冬に日本海側で多く雷が発生する理由は、大陸からの寒気が日本海で暖められ、積乱雲が発生するからです。

参考:国土交通省:気象庁

雷による被害と対策の必要性

雷による被害と対策の必要性

雷による被害は、年間1,000億円から2,000億円と推定されています。

これは落雷による直接的な被害だけでなく、営業活動の停止や火災といった二次被害も含めた被害額です。

実際に、雷の影響で仕事ができなくなった方や、近隣の避難場所へ避難をされた方も多くいるでしょう。

落雷が発生すれば、建物の損壊や火災の発生だけでなく、経済活動にも大きな影響を与えます。

また、雷の影響で電子機器が動かなくなった経験をされた方も少なくないはず。

そんな時に雷サージ対策用の電源タップを使用していれば、被害を防げたかもしれません

雷による被害を少しでも抑えるためにも、雷対策をしておくことをおすすめします。

参考:日本雷保護システム工業会

雷サージ対策方法は2つ

雷サージ対策方法は2つ

では、誘導電や逆流電から電子機器を守るにはどうすればいいのでしょうか。

個人でできる雷サージ対策は、主に「パソコンや家電のコンセントを抜く」と「雷対策に有効な電源タップを購入する」の2つです。

パソコンや家電のコンセントを抜く

パソコンや家電のコンセントを抜く

 

基本的な対策方法としては、電源ケーブルをコンセントから抜くことです。

雷サージは、電線を伝って建物内に侵入し、建物に接続されているコンセントから電子機器の内部を損傷させます。

そのため、雷鳴が近づいてきたら電源ケーブルをコンセントから抜く対策方法は有効です。

また、その他にも「パソコンや家電製品の電源を切る」「LANケーブルなど外部と繋がっているケーブル類を全て外す」といった方法も有効。

特別な機器を購入することなく、雷が鳴っていたらすぐにできる対策方法です。

しかし、雷が鳴っているときに抜こうとすると感電してしまう恐れがありますのでご注意ください。

雷対策に有効な電源タップを購入する

雷対策に有効な電源タップを購入する

2つ目の対策方法は、雷ガード付きタイプの電源タップの購入です。

雷ガード付きタイプの電源タップは、電子機器へ大きな電圧が流れないように阻止してくれる働きをしてくれます。

これは、電源タップに内蔵された素子(そし)が、雷サージを吸収してくれるからです。

例えば「バリスタ(バリアブル・レジスタの略)」と呼ばれる雷サージ吸収素子は、電子機器へ電流が届く前に、雷サージを吸収するため、大切な電子機器を守ることができます。

電子機器へ電流が届く前に「バリスタ」が雷サージを吸収することで、大切な電子機器を守ることができます。

ただ、雷サージを一度阻止すると使えなくなってしまうので、一回使ったら交換する必要があります。

過電流保護機能について

過電流保護機能について

 

雷から家電製品を守る雷ガード以外にも、電源タップを選ぶ際に注目したい機能が過電流保護機能です。

過電流(オーバーカレント)の発生により、電線の許容電流を上回る電流が生じ続けると、銅線が過熱して被覆(ひふく)が溶けてしまい、発火や火災につながる危険があります。

過電流保護機能は出力電流が想定以上に大きくなってしまった際に、出力を停止する機能 です。

過大な電流が流れ続けることによる、家電製品の劣化、動作不具合、損傷などを防止します。

例を挙げると、過電流保護機能を搭載したコンセントは、消費電力が1500Wを超えた場合に電源をシャットオフして、電源タップの異常発熱や電源元ブレーカー落ちを防止して機器を守ります。

過電流保護機能を搭載した電源タップには以下のような製品があります。

【ELSONIC】ワットメーターOAタップ 6個口2m EPTC26SWM

T-BR04-2620BR 4953103261693

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ノジマのプライベートブランドであるエルソニックのEPTC26SWMは6個口でケーブルの長さが2メートルの電源タップです。

落雷による高い電圧から接続した機器を守る耐雷サージ機能を搭載しています。

耐雷サージの発動中はランプが点滅するので、発動の有無が一目で分かります。

また、EPTC26SWMは過電流保護機能を搭載

過電流が発生した際には自動で電源をシャットオフし、タップの異常発熱や電源元のブレーカー落ちを防止します。

さらに、未使用のソケットにほこりが入ることを防ぐ「ほこりシャッター」機能を搭載し、ほこりによるさまざまな不慮の事故を未然に防いでくれます。

背面には強力マグネットが付いていて、スチールパネルに固定することができて便利です。

商品のおすすめポイント

  • 過電流保護機能で過電流対策に最適
  • 耐雷サー ジ表示付きで、耐雷サージ機能が作動中はLEDが点灯
  • コンセント毎の独立したランプ付きフラットスイッチ
  • マグネット付きなので、スチールキャビネット・デスクに取り付けできる
  • 消費電力メーター付きで使用電力が一目でわかる
定格 AC 125V 15A 極数 2
最大 合計1500W
コンセント 6個口
プラグ 180°ムービープラグ
コード長 2m
使用温度範囲 -10℃~+40℃

雷対策に必須な電源タップの選び方

雷対策に必須な電源タップ。

種類が多く、何を基準に選べばいいのか分からない方も多くいるでしょう。

そこで個々では、雷対策に必須な電源タップの選び方を紹介します。

作動ランプの有無で選ぶ

作動ランプのイメージ

まず1つ目は、作動ランプの有無。

作動ランプ付きであれば、雷サージの被害を受けているか目視できます。

雷ガード付きの電源タップには、作動ランプがないものもあります。

しかし、作動ランプなしの電源タップだと、雷ガードが有効か、正常に作動してくれるのか確認できません。

いざというときに雷サージから守ってくれないのでは、意味がないですよね。

そのため、雷ガードタイプの電源タップを使うのであれば、作動ランプ付きがおすすめですよ。

最大サージ電圧で選ぶ

雷サージのイメージ

電源タップは、商品によって耐えられる最大電圧が異なります。

雷サージによる被害のほとんどが誘導電によるものです。

そして、誘導電の電圧は1,000V~数万Vにも及びます。

そのため、電源タップはなるべく高い数値まで対応できる商品を選びましょう。

電源タップの形状で選ぶ

電源タップのイメージ

電源タップには、コンセントに直接差し込むタイプと延長コードタイプの2種類があります

直接差し込むタイプは、壁にピッタリとくっつくためコンセントをスッキリ見せることが可能。

延長コードタイプは差込口が多く、コンセントから遠い場所まで電化製品を繋ぐことができます。

コンセントの位置や電子機器を使う場所によって、使い分けましょう。

まとめ

ノジマスタッフのイメージ

この記事では、雷サージから電子機器を守るための対策方法やおすすめの商品を紹介しました。

雷はいつ発生するか分からず、落雷すれば家電製品や経済活動に大きな影響を及ぼす可能性があります。

雷対策として有効な手段は、以下の2つ。

  • 電源プラグをコンセントから抜いておく
  • 雷ガード付きの電源タップを使用する

雷ガード付きの電源タップは、1万円や2万円もするような高価格帯ではありません。

安いものだと1,000円以下で購入できます。

高価な家電製品、パソコンに保存してある大切なデータを守るためにも、雷ガード付きの電源タップを用意しておきましょう。

紹介した製品をはじめ、ノジマでは様々な電源タップを取り扱っています。

製品の詳細が知りたい方はお気軽に店舗スタッフにお尋ねください。

電源タップのご購入はぜひノジマにお任せください。

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