【2022年】小麦粉が値上げしている理由は?いつまで?対策を解説
更新日時 : 2022-11-11 16:27
ラーメンやうどん、イタリアンなどの外食や、おうちご飯を作る際など日常生活の中でも口にすることの多い、パンや麺類などには小麦粉が使われています。
そのため、小麦粉自体を使うことがなくても、普段の生活を過ごすうえで小麦粉は密接に繋がっていると言えるでしょう。
しかし、日常生活で必須と言っても過言ではない小麦粉が、現在値上がりしているため、購入することをためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、小麦粉が値上がりしている理由について解説します。
また、小麦粉の値上がりに対する対策も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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目次
【2022年】小麦粉が値上げしている理由は?
まずは、小麦粉が値上がりしている理由について解説していきます。
値上がりしている理由を理解しておくと対策も講じやすくなるため、確認しておきましょう。
小麦の不作
2021年夏、高温や乾燥による影響でアメリカの小麦が不作でした。
日本が輸入している小麦の約半分がアメリカからであるため、小麦の不作は値上がりの要因に繋がっています。
さらに、日本で使われている海外小麦の中で2番に輸入が多いカナダも、不作に見舞われました。
そのため、北米産の小麦価格は国際的に値上がりしています。
また、天候不順による高品質小麦の品質低下も値上がりに繋がっていると言っても過言ではありません。
日本で利用されている小麦は、アメリカ・カナダ・オーストラリアからの輸入がメインであるため、3カ国における小麦の不作は大きな値上がりに影響します。
世界情勢の影響
小麦粉が値上がりしている理由の1つとして挙げられるものが世界情勢の影響です。
現在ではウクライナ情勢が世界中の貿易に影響しており、日本も貿易関係で大きな影響を受けています。
その中でも、ロシア・ウクライナの小麦輸出量は世界の四分の一を占めているため、ロシアの輸出規制に拍車がかかると、小麦の国際価格が値上がりすることが予想できるでしょう。
しかし、日本で使われている小麦粉の原産地はアメリカ・カナダ・オーストラリアからの輸入が約9割を占めることから、直接的な打撃を受けることは少ないと考えられます。
円安
為替が円安傾向であることも、小麦粉の値上がりに影響しています。
円安が進むと海外からの輸入価格が高くなるため、輸入がメインである小麦は大きな影響を受けていると言えるでしょう。
原材料費・物流費の値上がり
現在ではパッケージなどの資材も値上がりしていることから、小麦の価格が据え置かれたとしても、製品として小麦粉を買う場合に値上がりに影響していることは否定できません。
また、物流コストも小麦粉の値上がりに影響しています。
国内でも燃料費の高騰によって物流に大きな影響を及ぼしていますが、世界ではコンテナ不足などが原因で海上輸送費が値上がりしている状況です。
そのため、小麦の不作・世界情勢・円安を含めて世界中で起きている事象全てが、小麦粉の値上がりに直結していると考えられます。
小麦粉の値上げはいつから始まった?
小麦粉は値上がりしていることを解説しましたが、いつから値上がりが始まったのか気になる方がいるかもしれません。
実は小麦粉の値上がりは、2020年の新型コロナウイルスが最初の原因になったと考えられています。
新型コロナウイルスの影響では、各国でロックダウンなどの措置が実施されたことにより、物流が止まってしまうことがありました。
現在では新型コロナウイルス感染による影響は薄れてきましたが、新型コロナウイルスが流行する前と比較すると、コンテナ不足などの影響が残っていることも事実です。
そして、上記でも紹介しましたが、2021年夏の北米での天候不順により、小麦の不作が起きてしまったことは小麦の国際価格に影響を与えています。
それに加えて、小麦輸出国であるロシア・ウクライナでの情勢は、小麦の国際価格高騰に拍車をかけている状況です。
このように、2020年の新型コロナウイルス蔓延から北米での小麦不作、世界情勢の変化によって、小麦粉の値上がりが始まったと言えるでしょう。
小麦粉の値上げはいつまで続く?
小麦粉を実際に使わない場合でも、日常で口にするパンやうどんなどには小麦粉が使われていることから、小麦粉の値上がりがいつまで続くのか不安に感じる人も多いでしょう。
しかし、世界情勢の変化や円安の先行きが見通せないことから、小麦粉の価格が今後どうなるのかは不透明です。
なお、小麦粉だけでなく、燃料費や電力なども値上がりしているため、小麦の価格だけが小麦粉の生産に影響するわけではありません。
国産小麦粉も値上げされている?
天候不順による小麦の不作や世界情勢などの影響によって、輸入された小麦の価格は値上がりしていますが、国内で作られた小麦粉も値上がりしているか知りたい人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、国産小麦粉も値上げされる可能性は否定できません。
現在は国産小麦粉の大きな値上げ傾向は見られませんが、燃料費や原材料費の高騰は、国産小麦粉値上がりの要因に繋がる可能性は十分に考えられます。
なお、国産小麦の消費量は全体の15%程度であり、約7割が北海道で生産されていることが特徴です。
そのため、燃料費や原材料費の高騰だけでなく、北海道での小麦が不作だった場合も国産小麦粉が値上がりする要因となるでしょう。
小麦粉の値上げに対する対策方法は?
現在の日常生活に普及している小麦粉の値上げは、食生活に大きな影響を及ぼす方が多いかもしれません。
そのため、小麦粉の値上げに対する対策を講じておくことも重要です。
そこで、小麦粉の値上げに対する対策方法を3つ紹介するので、小麦粉を利用する機会が多ければ確認してみてください。
主食をお米に切り替える
パンやうどんなど小麦粉を利用した食事が主食となっているなら、お米を主食にした食生活に切り替える方法もおすすめです。
後から詳しく解説しますが、お米にはグルテンという成分が含まれていないため、小麦粉が含まれた食材を食べるよりも健康的だと言われています。
そのため、小麦粉を主体とした食事からお米を主体にすれば価格・健康面で大きなメリットを得られるでしょう。
米粉を利用する
お米から作られる米粉も小麦粉が値上がりしたことで注目されている食材です。
日常生活では小麦粉が普及していることから馴染みがない食材かもしれませんが、食パン・クッキーなどに使う小麦粉の代用として利用できます。
なお、米粉とはお米を粉砕した粉であることから、小麦アレルギーの方も安心して食べられるのも嬉しいところです。
オートミールパウダーを活用する
オートミールを活用する方法も小麦粉の値上げに対する対策と言えます。
オートミール自体は粉末状ではありませんが、粉末状にしたパウダーは小麦粉の代わりとして利用可能です。
粉末状のオートミールパウダーもパンやお好み焼きに使えることから、小麦の値上がりに対する対策方法としてはメリットがあります。
また、ダイエットにも効果的であることから、痩せたいと考えている方にはおすすめの方法と言えるでしょう。
小麦粉の値上げにはお米を代替するのがおすすめ!
小麦粉が値上がりしている時には、いくつかの対策方法を実践できますが、小麦粉の代わりにお米を代用する方法がおすすめです。
それは、小麦粉には「グルテン」が含まれていることが理由として挙げられます。
そこで、小麦粉に関連するグルテンについて簡単に解説するので確認してみてください。
グルテンとは?
グルテンは小麦や大麦などに含まれるたんぱく質の一種です。
小麦粉には、グルテニン・グリアジンという2種類のたんぱく質が含まれており、水を加えてこねることでグルテンに変化します。
グルテンには、食品に粘り気と弾力を与えるため、パンやうどんなどの美味しさに繋がっていると言っても過言ではありません。
一方で、以下のようなデメリットがあることも確認しておきたいポイントです。
グルテンのデメリットとは?
グルテンが含まれた食品を摂取することで、以下のようなデメリットがあると言われています。
- 胃腸への負担がかかる
- 血糖値が上がる
- 小麦が主体の食事になる
グルテンは消化が悪く、胃腸への負担が大きいというデメリットがあります。
こねるほどグルテンの量は増えるため、もちもちしたパンやコシが強いうどんほど、胃腸への負担は大きいと言えるでしょう。
さらに、グルテンは血糖値を上げると言われていることも注意したいポイントです。
血糖値があがるとインスリンというホルモンが分泌され、眠気が発生します。
そのため、朝ごはんとしてグルテンが含まれているパンなどを食べてしまうと、仕事や授業に影響が出る可能性も考えられるでしょう。
また、グルテンには依存性があることも気をつけるべき項目です。
グルテンが入った食品を食べると血糖値が急上昇しますが、急下降にも繋がります。
血糖値の低下は空腹を感じやすい原因となるため、すぐにお腹がすいてしまい、パンをたくさん食べたいなど、食欲が増してしまう可能性も否定できません。
お米にはグルテンが入っていない!
小麦粉にはさまざまなデメリットとなり得るグルテンが含まれていますが、お米にはグルテンが含まれていません。
同じ炭水化物でありながら、お米は消化が良いことから、同じ量を摂取しても胃腸への負担が少ないことは魅力の1つです。
また、お米を使った米粉もグルテンが含まれていません。
そのため、小麦粉の代わりに米粉を使えば、グルテンを摂取しないグルテンフリーの食生活に切り替えることも可能です。
さらに、米粉を活用したパンは食感がもっちりしており、咀嚼が増えるため、満腹感を感じやすいメリットもあります。
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まとめ
この記事では小麦粉が値上がりしている要因について解説しました。
小麦粉が値上がりしている要因は1つではなく、小麦の不作、世界情勢の影響、円安、原材料費・物流費の値上がりが連動していると考えられています。
しかし、現状では先の見通しが不透明であることから今後の値上がりなどは分からない状況です。
そのため、小麦粉の変わりとしてオートミール・お米の利用がおすすめと言えます。
特に、お米はグルテンが含まれておらず、満腹感を感じやすいことから健康にも効果的で、さまざまな種類の国産の美味しいお米がたくさん流通しています。
ぜひ、小麦粉の値上がりが家計に影響している場合は、お米の活用を検討してみてくださいね。
ノジマ店頭では、さまざまな炊飯器を取り揃えております。
使う方の人数や、用途などにあわせてすべてのメーカーからお客様にピッタリな商品をおすすめいたします。
ぜひ、炊飯器のお悩みやご希望などお気軽にご相談ください!
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