LANハブとは?選び方・使い方やルーターとの違いを解説

更新日時 : 2022-12-13 16:23

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ゲーム機やパソコンなど、複数の機器を有線LANで接続できるLANハブ。

LANハブを活用すれば、複数の機器を同時にインターネットに接続できるので、自宅や企業で導入したいと考えている方は多くいるでしょう。

しかし、LANハブは種類が多いことから、自分の目的にあったLANハブを選ぶのには時間がかかります。

そこでこの記事では、LANハブとは何か?LANハブの選び方などについて徹底解説します。

初めてLANハブの購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!

LANハブとは?2つの種類と機能を紹介

LANハブとは、複数の有線LANケーブルを接続できる集束装置のことです。

LANハブにいくつものLANケーブルを接続すれば、同じハブに接続しているすべての端末同士でデータの送受信が可能になります。

ポートの数を増やせるので、LANハブにパソコンやゲーム機、プリンタ、ルーターなどを接続すれば、すべての機器でインターネットに接続できるようになります。

そんなLANハブには、以下の2つの種類があります。

それぞれの種類を解説します。

リピーターハブ

リピーターハブ

リピーターハブとは、全ての機器にデータを送信できるハブです。

1つのデータをハブを通して送信すると、すべての機器にデータが送られます。

一見、便利に見えますがセキュリティやパフォーマンス、通信速度の低下につながるため、あまり利用されていません。

スイッチングハブ

スイッチングハブ

一方で、スイッチングハブとは特定の機器にデータを送信できるのが特徴です。

データを送信する際に、機器のMACアドレスを参考に機器の認識をして、データを送信する仕組みになっています。

特定の機器にのみデータを送信できるので、データ転送の効率に優れていることから、一般的にはスイッチングハブが販売されています。

ルーターとLANハブの違い

混同されがちなルーターとハブ。電子機器に詳しくない方にとっては、それぞれがどんな役割を担っているのかわからないでしょう。

ハブは先ほど解説したように、複数の有線LANケーブルを接続して、すべての端末同士でデータのやり取りをする機器のことです。

そして、ルーターとは目的のサイトまでのルートを示してくれる機器のことです。ルーターについて、もう少し詳しく解説します。

ルーターとは

ルーターとは

ルーターとは、目的のサイトまでの道のり(ルート)を作ってくれる機器のことです。

たとえば、ノジマにアクセスする際、ノジマのインターネット上の住所である「nojima.co.jp」のURLにアクセスする必要があります。

ルーターは、ノジマまでのルートを示してサイトにアクセスし、画像や動画、その他の情報のやり取りをしてくれます。

また、ルーターには主に4つの種類があります。

無線ルーター

無線ルーター

無線ルーターとは、Wi-Fiを飛ばしてくれる機器のことです。光回線などの固定回線と接続することで、自宅でWi-Fiを使えます。

自宅でWi-Fiに接続すれば、自宅のどこにいてもデータ量を消費することなくゲームや音楽、動画視聴などを楽しめるのが特徴です。

有線ルーター

有線ルーター

有線ルーターとは、LANケーブルを使って有線ルーターの機器とパソコンやゲーム機などを接続することで、インターネットを利用できます。

ただ、有線で接続する必要があるので、接続できる範囲に限界があるのがデメリット。その分、ほかの電波と干渉することがないので、安定した高速通信が可能です。

モバイルルーター

モバイルルーター

モバイルルーターは、ポケット型Wi-Fiとも呼ばれており、Wi-Fiを持ち運ぶことができます。

電波の受信ができる場所であればどこでもインターネットに接続できるので、外出先や旅行先などに便利です。

また、スマホのデータ量を節約できるのも魅力的です。

ホームルーター

ホームルーター

ホームルーターとは、自宅専用のWi-Fi機器です。固定回線を契約する必要がなく、コンセントに挿せば自宅のどこにいてもWi-Fiを使えるのが特徴です。

光回線を契約できない方や早くWi-Fiを導入したい方などにおすすめできます。

持ち運びできないのがデメリットですが、モバイルルーターよりも通信回線が安定し、同時に接続できる台数も多いのがメリットです。

ハブの選び方

ここからは、ハブの選び方を紹介します。

ハブを選ぶ際は、以下の5つを基準に選びましょう。

順番に解説します。

ポート数で選ぶ

ポート数で選ぶ

ポートの数とは、接続できる機器の数を表します。口の数が多ければ多いほど接続できる機器が多くなるので、自宅に電子機器などが多い方は、ポートの数に着目しましょう。

ただ、ポート数が多いと配線管理が面倒になるので、自宅で使うのであれば5~8ポートのコンパクトなハブがおすすめです。

今後追加する機器のことも考え、接続予定の機器にプラス2~3口分の余裕を持たせておくといいでしょう。

ただ、ポート数が多いハブだと放熱性が劣ってしまうので、置く場所には注意が必要です。

通信速度で選ぶ

通信速度で選ぶ

通信速度は、データを転送する際にスピードを指し、規格によって通信速度が異なります。ハブの通信速度は、主に以下の3つです。

  • 100BASE-TX・・・最大100Mbpsの速度で転送ができる一般的なハブで、価格が安く製品も多い。
  • 1000BASE-T・・・最大1000Mbpsの速度での転送が可能で、より高速な通信が可能になるので、動画通信や大容量のデータを転送する際に役立つ。
  • 2.5GBASE-T・・・最大2.5Gbpsの速度で転送ができる。

転送速度はハブのなかで最も速いですが、接続する周辺機器すべてが2.5GBASE-T以上のネットワークで構成されている必要があります。

現在のインターネットは1000Mbps(1Gbps)が主流なので、基本的には1000BASE-Tのハブを購入すれば間違いないです!

静音性で選ぶ

静音性で選ぶハブを使用するなら、静音性もチェックしておきましょう。

静かなハブを選んでおけば場所を選ばずに置けるので、部屋が狭い方や同居人がいる方は、動作音がほぼしないタイプのハブがおすすめです。

ファンレス設計のハブであれば動作音があまりしません。静かなタイプを求めている方は、ファンレス設計のハブを選びましょう

耐久性で選ぶ

耐久性で選ぶ

ハブは接続している機器の数が多いと熱を持ってしまうため、耐久性もチェックしておく必要があります。

プラスチックタイプのハブが多く安い価格で購入できますが、その分、放熱性が劣ってしまいます。

熱を持ってしまうとハブ内に熱がこもってしまい、接続障害やパフォーマンスの低下に繋がります

そのため、接続機器が多く、放熱性が高い金属タイプのハブを購入するとよいでしょう。金属タイプのハブは価格が高いですが、効率的に熱を放出できるので、耐久性も上がります。

電源の種類で選ぶ

電源の種類で選ぶ

ハブには、電源内蔵型と外部電源型の2種類の電源タイプがあります。

電源内蔵型は、コンセントからACケーブルで給電できるのが特徴です。電源を内蔵しているためサイズは大きくなりますが、その分、配線周りがスッキリします。

接続機器が多い場合は、電源内蔵型を選びましょう。一方で、外部電源型は給電をするためにACアダプタを必要とします。

電源内蔵型に比べるとサイズは小さくなりますが、ACアダプタが場所をとるのがデメリット。また、コンセント周りもごちゃごちゃになりやすくなってしまいます。

高機能な「インテリジェントハブ」もおすすめ

「インテリジェントハブ」とは、「SNMP」と呼ばれる通信方式に対応しており、遠隔でネットワークを管理できるスイッチングハブのことです。

通常のスイッチングハブに比べて機能性が充実しています。主に、企業やネットサービスを展開している個人事業主の方におすすめです。

「インテリジェントハブ」の代表的な機能を紹介します。

それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。

VLAN

VLAN

VLANとは、スイッチングハブのポートやパソコンなどのMACアドレスを識別して、LANセグメントを構築する機能のことです。

LANセグメントとはグループ分けのことで、ネットワークのセキュリティを高めることができます

企業で導入すれば、部署ごとにネットワークを管理できるので、セキュリティ性の向上や利便性の向上に役立ちます。

QoS

QoSとは「Quality of Service」の略で、通信速度を調整したりネットワークサービスを安定して使えるようにしたりできる機能のことです。

やり取りするデータによって通信速度が遅くなってしまう業務に向いています。

ループ検知

ループ検知

LANケーブルを通してデータ転送を行うと、ループしてしまう現象が起こります。

その際に、ループ検知によってどの機器が原因になっているかを特定してくれる機能のことです。

原因究明に役立つので、解決の時間を短縮できるでしょう。

ブロードキャストストーム制御

ブロードキャストストームとは、ループによってデータの送信量が増加してしまい、他の機器からの通信ができなくなってしまう現象のことです。

ブロードキャストストーム制御は、ループが起きた機器の通信を一時的に止めることができます

これにより、他の機器からの通信を可能にしてくれます。

DHCPサーバー

DHCPサーバー

DHCPサーバーとは、IPアドレスの振り分けを行ってくれる機能のことです。

ハブには複数の機器を接続し、ネットを利用するには接続機器ごとにIPアドレスを取得する必要があります。

本来であれば手動で取得して設定しなければいけませんが、DHCPサーバーがIPアドレスを自動で振り分けてくれるので、いくつものパソコンを導入している企業には必須です。

まとめ

ノジマ

この記事では、LANハブについて解説しました。

ハブは複数の有線LANケーブルを接続して、すべての端末同士でデータのやり取りをする機器のことです。

最後に、ハブを選ぶ際の注目ポイントをまとめます。

安いものだと数千円から購入できるので、自分の目的にあったハブを選びましょう!

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