電気代が値上げで高い理由は? 計算式から考える原因と節電方法!

更新日時 : 2023-05-26 0:03

電気代が値上げで高い理由は? 計算式から考える原因と節電方法!

「電気代がおかしい…」
「電気料金はいつからこんなに高くなったの?」
「今後も電気代はさらに高くなる??」

請求金額を見たときに、このように思った方も多いのではないでしょうか。

近年、世界情勢の影響によって電気代の高騰が問題となっており、家計の負担が高まっています。

また、政府より2023年5月16日に北海道、東北、東京、北陸、中国、四国、沖縄の大手電力7社が、2023年6月の使用分から電気料金の値上げする旨が発表されました。
電力会社によって変動はありますが、平均14〜42%の値上げ幅となります。

電気代高騰のなか、どのように生活をしのげばよいのか、不安を募らせている方が多いのではないでしょうか。

今回は電気代の推移と今後の見通しをはじめ、電気代が高くなる理由や家計で支払う電気代の平均、電気代の節約方法などを解説していきます。

電気代の計算式をわかりやすくまとめているので、電気代がおかしいと感じている方は、契約を見直す際の参考にしてみてください。

目次

電気代の推移と今後の見通し

電気代の推移と今後の見通し

画像出典元:経済産業省資源エネルギー庁

近年、電気代が高いといわれていますが、どのように推移しているのか気になりますよね。

日テレNEWSによる報道では、2021年10月と2022年10月の東京電力管内のモデル家庭の電気代を比較したところ、電気代が1,888円増加しているというデータが公開されました。

また、経済産業大臣の発言によると、2023年の春には電気代が月額2,000円~3,000円増加する可能性が高いと示唆されていました。

そのため、経済産業省資源エネルギー庁は、電気料金や都市ガス料金の負担を緩和するための取り組みとして、電力の小売事業者などに補助金を出す「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を立ち上げています。

支援対象期間は令和5年1月~となっており、低圧契約の家庭では1kWhあたり7円の支援が受けられます。

このように政府も電気代の負担軽減策に着手していますが、高騰に備えて油断はできない現状です。

あらためて電気代の節約を各自で実践する必要が生じています。

電気代の計算式

電気代の計算式

なぜ、電気代が値上げされてしまうのでしょうか。
電気代が値上げされる理由を知るためには、電気代の計算式を把握する必要があります。

まずは電気代の計算式を確認してみましょう。

電気代の計算式は一般的に以下の通りです。

電気代の計算方法基本料金+電力量料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金-割引額=電気代
基本料金 アンペア数(契約容量)に応じて決まる料金
電力量料金 電気の使用量に応じて決まる料金
再生可能エネルギー発電促進賦課金 再生可能エネルギーの固定価格買取制度によって電力会社が買い取りにかかった費用の一部について電気使用者が負担する料金
割引額 口座振替初回引落とし割引など

それぞれの料金について詳しく確認してみましょう。

基本料金

基本料金 

基本料金は、電力会社が契約プランに応じて設定した固定料金です。

発電の設備費や人件費、機材費などにあてられます。
家庭に電気を送り届けるための費用だと考えればわかりやすいでしょう。

一般的に、契約しているアンペア数(契約容量)に応じて料金が決まります。

契約容量は、同時に使える電力の上限であり、上限を超えてしまうとブレーカーが落ちてしまう仕組みです。
契約容量が高ければ基本料金が高くなってしまいますが、その分たくさんの家電製品を同時に使えます。

基本料金は、電気の使用量に応じて変化しないため、電気を使わなかった場合でも支払わなければなりません。

電気代が使ってないのに高いと感じる方は、契約しているアンペア数を下げることも検討してみましょう。

【基本料金の具体例】

参考に東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bプランの基本料金をご紹介します。

契約電流の区分 基本料金(税込)
10A 月額:295.24円
15A 月額:442.86円
20A 月額:590.48円
30A 月額:885.72円
40A 月額:1,180.96円
50A 月額:1,476.2円
60A 月額:1,771.44円

契約電流が大きいほど基本料金が高くなる仕組みです。
なお、基本料金を無料としている電力会社もあります。

参考:従量電灯B・C(東京電力エナジーパートナー)

電力量料金

電力量料金とは、使った電気量に応じて増える料金です。電気をたくさん使うほど料金が増えます。

電力量料金の計算式は基本的に以下の通りです。

電力量料金電力量料金単価(円/kWh)×使用電力量(kWh)=電力量料金

ただ、電力量料金の計算はプランによって複雑になります。
たとえば、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bプランの1kWh当たりの電力量料金単価は、以下の通りです。

区分 電力量料金単価(税込)
最初の120kWhまで 19.91円/kWh
120kWhを超え300kWhまで 26.51円/kWh
300kWhを超える 30.60円/kWh

従量電灯Bプランでは、電力量料金単価が使用量によって3段階に分かれています。1段階目の単価は安いですが、一定の電力量を超える区分に関しては単価が高くなります。

【電力量料金の計算例】

使用電力量が320kWhだと仮定して、電力量料金の計算例も確認してみましょう。

使用電力量が320kWhの場合(19.91円/kWh×120kWh)+(26.51円/kWh×180kWh)+(30.60円/kWh×20kWh)=2389.20円+4,771.80円+612円=7,685.80円

使用電力量(320kWh)を3つの区分(120kWh・180kWh・20kWh)に分けて、それぞれの使用電力量に電力量料金単価をかけて算出しています。

参考:従量電灯B・C(東京電力エナジーパートナー)

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金

※画像出典元:経済産業省資源エネルギー庁

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が一定価格で一定期間購入することを政府が約束する制度)によって、電力会社が買い取りにかかった費用の一部について電気使用者が負担する料金です。

再生可能エネルギー発電促進賦課金の詳細な計算式は以下の通りです。

再生可能エネルギー発電促進賦課金再生可能エネルギー発電促進賦課金単価(円/kWh)×使用電力量(kWh)=再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は、毎年度にわたって経済産業大臣が定めており、毎年5月分から翌年の4月分の電気料金に適用されます。

割引額

割引額

一般的に電気料金の支払方法はクレジットカードや口座振替、振込用紙、電子決済などから選べます。

支払方法 概要
クレジットカード 毎月指定された日に登録しているクレジットカードで自動的に電気代が支払われる
口座振替 毎月指定された日に登録している金融機関の口座から自動的に電気代が支払われる
振込用紙 電力会社から送付される振込用紙によって金融機関やコンビニ、スマートフォン決済アプリなどで電気代を支払う
電子決済 登録している携帯電話番号にSMSで請求情報および支払方法を通知してもらい電気代を支払う

支払方法が口座振替の場合は、一般的に電気代から割引額を差し引いてもらえます。

電気会社により異なりますので、契約している電気会社の割引内容など、確認してみてください。

電気代が値上げされる仕組み

電気代が値上げされる仕組み

ここまで電気代の計算式について解説しました。

基本料金と電力量料金などを見る限りでは、契約でアンペア数を高めたり、電気をたくさん使用したりしなければ、電気代が増えないように思えますよね。

電気代が値上げされる仕組みには燃料価格が関係しています。

たとえば、東京電力エナジーパートナーでは、燃料価格の変化によって電気料金を調整する「燃料費調整制度」を展開しています。

燃料費調整制度とは、電気代に含まれる電力量料金について、燃料価格の変化による燃料費調整額を加算あるいは減算する制度です。

つまり、先ほどご説明した電力量料金の正確な計算式は以下の通りになります。

正確な電力量料金計算式電力量料金単価×使用電力量(kWh)±燃料費調整単価×使用電力量(kWh)=正確な電力量料金

燃料費調整単価は、平均燃料価格と基準燃料価格との比較による差分によって算定される金額です。

平均燃料価格は、原油や液化天然ガス(LNG)、石炭の貿易統計価格(3か月間)などから算出されます。

つまり、燃料費が高くなれば、燃料費調整単価も高くなり、電気代が増加する仕組みです。

燃料費調整制度の流れをまとめると以下の通りになります。

  1. 燃料価格・為替レートの変動
  2. 平均燃料価格の算定
  3. 基準燃料価格との比較
  4. 燃料費調整単価の算定
  5. 電気料金への反映

従来の料金プランには加算される変動幅に上限がありましたが、東京電力エナジーパートナーの新料金プランには上限がありません。
そのため、燃料価格が高騰した場合は燃料費調整額が高くなる可能性があります。

電力会社やプランを選ぶ際は、「燃料費調整額」の上限や料金体系をしっかり確認してみてください。

参考:
燃料費調整制度とは(経済産業省資源エネルギー庁)

電気代が値上げして高い理由

電気代が値上げして高い理由

ここまで電気代の値上げは燃料価格に関係していることをお伝えしました。

つまり、燃料価格を高騰させる要因が、電気代が値上げしている理由と直結していると考えられます。

電気代が値上げされる理由について、燃料価格の高騰の観点からまとめてみますね。

理由1.国際情勢など

理由1.国際情勢など

※画像出典元:経済産業省資源エネルギー庁

燃料費が高騰した原因として考えられているのが、国際情勢の悪化です。

ロシアは天然ガスを国内で多く生産しており、2021年の生産量は世界全体の17%を占めていました。

しかし、2022年2月にロシアとウクライナの関係が悪化し、欧州がロシア産ガスからの脱却を目指したことにより、短期的な需給バランスが崩れます。

天然ガスの価格は、欧州だけでなくアジアのLNG市場で、史上最高値まで高まりました。

電力会社の燃料費調整額は、天然ガスの価格にも左右されるため、電気代も大幅に上がってしまったと考えられます。

理由2.円安

円安イメージ

円安とは、円のほかの通貨に対する相対的な価値が低い状態をさす言葉です。

海外の商品を購入するにはドルに両替する必要があります。
しかし、円の価値が低くなると、今までと同じドルの金額に両替するのに、たくさんの日本円が必要になります。

たとえば、アメリカで買い物をするために、所有している10万円をドルに両替するとしましょう。

為替相場が1ドル=100円の場合、10万円を100円/ドルで割って算出した1,000ドルを取得できます。

円安になって1ドル=125円になった場合、10万円を125円/ドルで割って算出した800ドルの取得となります。

つまり、所有している日本円の金額が同じでも、海外で買い物できる金額が減ってしまうことがわかりますよね。
アメリカで買い物をもっと楽しみたいのであれば、さらに日本円を用意する必要があるということです。

したがって、円安になると輸入品が高くなるため、燃料の輸入価格も高騰します。

電力会社の燃料費調整単価も増加するため、電気代が高くなるというわけです。

電気代の平均

電気代の平均

電気代は電気の使用量によって変化するため、家庭によって支払う金額が異なります。

電気を使いすぎていないか知るために、家庭で支払う電気代の平均を知りたい方もいますよね。

政府統計の総合窓口「e-Stat」の「家計調査 家計収支編」を参考に、一人暮らし世帯と二人以上暮らしの世帯における電気代(2018年~2022年)の平均についてまとめてみます。

一人暮らし世帯の電気代

一人暮らし世帯の電気代

年度 一人暮らし世帯の平均電気代
2018年 5,852円
2019年 5,700円
2020年 5,791円
2021年 5,482円
2022年 6,808円

参考:家計調査 家計収支編 単身世帯(e-Stat)
※具体的な電気代を確認するには、サイト内の表示項目選択で電気代の項目を設定して、データベースを再表示する必要があります。

二人暮らし以上の世帯の電気代

二人暮らし以上の世帯の電気代

年度 二人暮らし以上の世帯の平均電気代
2018年 10,765円
2019年 10,825円
2020年 10,671円
2021年 10,317円
2022年 12,678円

参考:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯(e-Stat)
※具体的な電気代を確認するには、サイト内の表示項目選択で電気代の項目を設定して、データベースを再表示する必要があります。

単身者も二人以上世帯の年間平均電気代が分かると共に、2022年になって電気代の平均が上がっているのが分かります。

電気代を節約する方法

電気代を節約する方法

電気代の値上げは、社会情勢に大きく左右されるため、個人の努力では止められません。しかし、電気代を個人の努力で節約することは可能です。

ここからは電気代の値上げに対応できるよう、電気代を節約する方法について解説していきます。

節電方法1.省エネ家電を購入する

節電方法1.省エネ家電を購入する

最近の家電には、省エネ効果が期待できる製品が増えてきています。

たとえば、テレビであれば、さまざまな省エネ設定に対応している製品があります。

画面の明るさを抑える「ECOモード」や、テレビを長時間操作しないと自動で電源が切れる「無操作電源オフモード」、部屋の明るさに応じて画面の明るさを自動で調整する「明るさセンサーモード」などを搭載しているテレビを選ぶと良いですよ。

そのほか、冷蔵庫であれば節電向けにさまざまなセンサーを搭載している製品があります。
たとえば、収納量センサーや開閉センサー、照度センサーなどです。
冷蔵庫の収納量や使い方、運転状況などを見極めて省エネ運転をしてくれます。

少しでも節電できるよう、家電を選ぶときは省エネに関する機能にも着目してみましょう。

節電方法2.季節にあった家電で快適に節電

節電方法2.季節にあった家電で快適に節電

夏はサーキュレーターなどで空気を循環

夏はサーキュレーターなどで空気を循環

夏は、エアコンの使用により、電気代が高くなりやすいです。
加えて、冷たい飲み物やアイスクリームなどを用意することも増えるため、冷蔵庫や冷凍庫などの電気代も高くなる傾向にあります。

エアコンの設定温度を1℃上げる、冷蔵室・冷凍室の温度設定を「弱」にするなど、ご家庭に合った節電方法を試してみてください。

また、サーキュレーターや扇風機を一緒に使えば、エアコンの冷風を部屋中に循環できるため、エアコンの冷房効率を高められます。

サーキュレーターについては、以下の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひ見てみてください!

冬は電気代が安い暖房器具を購入する

節電方法2.電気代が安い暖房器具を購入する

冬は、暖房器具の使用頻度が増えたり、日照時間の減少により照明を長く使ったり、厚着をすることで洗濯物が増えたりするため、電気代が高くなりやすいです。

したがって、電気代がなるべく安い暖房器具を選ぶことが節約に直結します。

ただ、暖房器具にはさまざまな種類があり、電気代が安い製品がわかりづらいです。

暖房器具の1時間あたりの電気代をまとめてみます。

暖房器具 1時間当たりの電気代 おすすめ度
エアコン 約11円(6畳用)~ ★★★
ハロゲンヒーター 約8.1円~約27円 ★★★★
カーボンヒーター 約8.1円~約24.3円 ★★★★
シーズヒーター 約5.4円~約32.4円 ★★★★
ガスストーブ 約60円~約80円
ガスファンヒーター 約43円~約46円 ★★
オイルヒーター 約16.2円~約40.5円 ★★★
セラミックファンヒーター 約15円~約30円 ★★★
パネルヒーター 約8円~約30円 ★★★
電気カーペット 約5円~約20円 ★★★★
電気毛布 約0.81円~約2.16円 ★★★★★

暖房器具の種類ごとのメリット・デメリット、安全性などは以下の記事で解説していますので、ご自宅の環境に適した暖房器具を選ぶために、ぜひチェックしてみてください。

節約方法3.家電の使い方を見直す

節約方法3.家電の使い方を見直す

電気代の要素である電力量料金は、電気の使用量に応じて増加します。したがって、電気代を節約する方法として身近に始められるのが、家電の使い方を見直すことです。

ここでは、家電の種類ごとに節電方法を解説していきます。

エアコン

エアコン

電気代が高い家電として知られるエアコンは、設定温度を調整するだけでも節電効果が見込めます。

たとえば、冷房時に設定温度を1℃高めるだけでも、約10%の節電効果が得られます。

ちなみに、環境省のクールビズで推奨されている室温は28℃、ウォームビズで推奨されている室温は20℃です。

参考:
どうして「28℃」?(環境省)
ウォームビズとは(環境省)

ただ、エアコンの温度を我慢して調整すると、ストレスが増えますよね。
その場合、エアコン以外で室内の温度や身体の温度を適切に保つ工夫が大切です。

夏場であれば、カーテンやすだれなどで窓からの熱流入を減らしたり、冬場であればマフラーや手袋などで血管が太い部分を重点的に温めたりするなどして工夫してみてください。

体調不良になってしまったら本末転倒ですので、あくまで無理のない範囲でエアコンの設定温度を見直してみてくださいね。

エアコンの電気代と温度設定に関しては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください!

洗濯機

洗濯機で節電するには、まとめ洗いが基本です。
少ない洗濯物を毎日洗うよりも、洗濯回数を減らしたほうが省エネになります。

ただ、洗濯機に洗濯物を入れ過ぎても、機械に大きな負担が生じてしまいます。

洗濯槽のバランスが崩れて、パルセーターなどが故障してしまうリスクがあり、注意が必要です。
洗濯機の大きさの7~8割を目安に入れましょう。

また、洗濯コースを使い分けることも大切です。
汚れていない洗濯物であれば、スピードコースやお急ぎコースなどで洗濯したほうが、消費電力を抑えられる可能性があります。

習慣的に標準コースに設定している方は、節電に適したコースの設定を意識してみてください。

テレビ

テレビも電気の使い方を見直せる家電です。
たとえば、テレビは音量を下げたり、画面の明るさを下げたりすることで節電できます。

また、テレビをつけたまま別の部屋に移動して長居してしまうと、電気が無駄になってしまいます。

部屋を移動するときは、テレビを消し忘れないように注意しましょう。

テレビの電気代や節電方法については、以下の記事でも詳しく解説していますので、詳細を知りたい方は参考にしてみてください。

冷蔵庫

冷蔵庫を節電する方法としてあげられるのが、設定温度の調整です。

設定温度を強から中に変えるなどすれば省エネ効果が高まります。

ただ、庫内の温度が高くなると食材が傷みやすくなるので、やみくもに設定を変えないように注意してください。

また、庫内に食品を詰め込みすぎないことも重要です。

冷気が循環しやすくなるので、効率的に冷やせるようになります。
探している食品も見つかりやすくなるため、ドアの開閉時間が短くなる点も節電に効果的です。

そのほか、熱い料理をそのまま入れると庫内の温度が高くなってしまいます。

調理したばかりの料理を冷蔵庫に入れないようにすることも重要です。

電子レンジ

電子レンジ

電子レンジの中には汚れが蓄積されてしまいがちです。

放置していると、電子レンジで食品を温めるとき、マイクロ波が汚れに反応してしまうため、温める効率が悪くなります。

節電のためにも庫内やターンテーブルに付着している汚れはこまめに掃除しましょう。

また、冷凍しておいた魚や肉を電子レンジで解凍すると、加熱時間が増えてしまいがち…。
料理のタイミングにあわせて、冷蔵庫で途中まで解凍しておくと、加熱時間とともに電気代を節約できますよ!

炊飯器

炊飯器

炊飯器を使うときは、長く保温しないようにするのが鉄則です。

保温時間が長くなるほど、電力消費量が増えてしまいます。
食べる時間にあわせて炊飯できるよう、タイマー予約機能をフル活用しましょう。

また、炊飯器で保温をするのと、電子レンジで温め直すのでは、どちらが電気代が高いのか気になる方もいるでしょう。

経済産業省資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、炊飯器の保温にかかる電気代と、電子レンジで温めるときの電気代は以下の通りです。

前提条件 消費エネルギー 電気代
炊飯器で保温の場合 3合炊飯して1.5合食べ、残りの1.5合を4時間保温して食べる場合 224Wh 約6.05円
電子レンジで温め直しの場合 3合炊飯して1.5合食べ、残りの1.5合を温め直して食べる場合 193Wh 約5.21円

炊飯器の保温時間が長いと、保温に必要なエネルギーより、電子レンジで温め直すエネルギーが少なくなります。

炊飯器で保温してお米を食べるときは、保温時間が4時間以上にならないように意識しましょう。

参考:炊飯器で保温する場合と、電子レンジで温め直し。どちらが省エネ?(経済産業省資源エネルギー庁)

節約方法4.電気代が安い時間帯に家電を使う

節約方法4.電気代が安い時間帯に家電を使う

電力会社は、夜の時間帯に電気代が安くなるプランを提供しています。

たとえば、東京電力エナジーパートナーでは夜トクプランを提供しており、プランの料金は以下の通りです。

  夜トク8 夜トク12
基本料金
(1kW)
230.67円 230.67円
電力量料金
(1kWh)
【午前7時~午後11時】
32.71円
【午後11時~翌午前7時】21.75円
【午前9時~午後9時】
34.27円
【午後9時~翌午前9時】23.44円

参考:夜の時間帯の電気ご使用量が多いお客さまに(東京電力エナジーパートナー)

このような夜間割引料金プランで契約している方であれば、安い時間帯に家電を利用して電気代を削減する方法が検討できます。

たとえば、夕食後に食洗器に食器を入れて、電気代が安くなる夜の時間帯になってから洗浄する方法がよい例でしょう。

ただ、家電によっては音がうるさくなってしまう製品もあり、周囲に迷惑をかけてしまえば騒音トラブルになってしまいます。

夜間に家電を使って電気代を減らしたいのであれば、静音設計の家電に買い替えることも検討してみてください。

電気代を節約したいならノジマにぜひご相談ください!

テレビのご相談はぜひノジマヘ

今回は、電気代の推移と今後の見通しをはじめ、電気代が高くなる理由や電気代を節約する方法などを中心に解説しました。

電気代の計算式には、電気の使用量と燃料費調整単価に応じて決まる電力量料金が含まれています。

燃料価格が高くなると、支払う金額が高くなる仕組みです。

近年は、世界情勢によりロシア産ガスからの脱却が進んだほか、円安によって輸入価格も高騰しました。

このようなさまざまな変化が起き燃料価格が高くなったことから、電気代の高騰が続いていることがわかります。

残念ながら、電気代は今後も上昇していく可能性が高いです。
ただ、電気代は家電の買い替えや使い方の見直しなどによって節約する余地があります。

「塵も積もれば山となる」ということわざがある通り、省エネに適した家電を選んで、一つひとつを効率的に使っていけば、最終的に家計の負担を和らげられます。

ノジマにはメーカー販売員がおりませんので、お客様のお悩みを解消できるような商品を、全てのメーカーから公平にご案内いたします。

また、省エネ関連の知識を身につけた省エネコンサルタントもおりますので、電気代が高くて困っている、省エネ家電の効率的な使い方が分からないなど、お困りごともぜひ、ノジマにご相談ください!

ノジマ店舗情報

※この記事は2023年4月の情報を元にしています。

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