家電小ネタ帳
扇風機はDCモーター型が主流?ACとの違いやメリットなどを徹底解説!
更新日時 : 2022-05-30 10:32
従来の扇風機は、ACモーターを搭載した機器がほとんどでしたが、近年はDCモーターを搭載した機器が販売されるようになりました。
しかし、家電に詳しくない人にとっては、ACモーターの扇風機との違いが気になることでしょう。今回はDCモーターの扇風機について、特徴やメリット、おすすめしたい人、選び方などを解説します。
扇風機を選ぶときにDCモーター型とACモーター型で迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
動画でもご覧いただけます!
目次
扇風機はDCモーター型とACモーター型で何が違う?
はじめにACモーターの扇風機とDCモーターの扇風機の特徴をご説明します。扇風機は、搭載されているモーターの種類によって性能が異なります。
そもそもDCとACの意味は?
DCはDirect Current(ダイレクト・カレント)の略で、直流を意味します。身近な例として、乾電池やバッテリーなどは直流電源です。直流は常に電圧が一定で、一方向にしか電流が流れません。
一方、ACはAlternate Current(オルタネート・カレント)の略で、交流をさします。壁に設置されているコンセントは交流電源です。電圧が一定周期でプラスとマイナスに切り替わるので、電流の流れる向きが常に変化します。
一般的な家電製品はAC電源に対応していますが、最新の扇風機はDCモーターを搭載した機器が主流です。
扇風機の種類1.DCモーター搭載型
DCモーターの扇風機は超低速回転でも送風できるため、風量を細かく調整できます。たとえば、弱風でも強すぎると感じる場合、風量をさらに弱められます。
机の上にある紙が飛ばないくらいの風量や、自然のそよ風に近い風量などに設定可能です。体にかかる負担を減らせるのは、DC扇風機ならではの特徴でしょう。
扇風機の種類2.ACモーター搭載型
ACモーターの扇風機は、羽によって空気を切り裂くような風を発生させます。代表的な特徴は風量を細かく調整できないことです。
一般的には弱・中・強の3段階に調整する扇風機が多い傾向です。就寝時に適切な風量に調節できず、寝苦しさを感じてしまうこともあるかも知れません。そのほか、消費電力が高い点や運転音が大きい点も見過ごせないポイントです。
ただし、価格はお求めやすい金額になっているのも特徴です。
DCモーターとACモーターの違い
DC | AC | |
---|---|---|
電圧 | 直流 | 交流 |
風量 | 細かく調整可能 | 細かい調整ができない |
消費電力 | 少ない | 多い |
運転音 | 静か | 大きい |
体の負担 | 少ない | 大きい |
価格 | 高い | 安い |
DCモーター扇風機を選択するメリット
ここからはDCモーター扇風機の魅力を知ってもらうためにメリットをご紹介します。DCモーターとACモーターの選択に迷っている人はぜひ参考にしてください。
メリット1.自分に適した風量に調整できる
ACモーターでも風量を調整できますが、弱・中・強の3段階だけではユーザーにとって快適な風量に調整できないケースも少なくありません。その点、DCモーターであれば、さらに細かい段階で風量を調整できるため、適切な風量に設定しやすいといえます。
メリット2.電気代を節約できる
DCモーターを搭載した扇風機は、ACモーターを搭載した扇風機より消費電力が少なく、電気代が安い傾向です。たとえば、1時間あたりの電気代が最小風量時に0.04円しか発生しない扇風機があります。
中には、電気代がAC扇風機の1/10で済む製品も登場しています。長期的に使用するのであれば、節約効果も大きくなっていくことでしょう。
メリット3.静音性に優れている
ACモーターの扇風機は音が大きく、就寝時にうるさいと感じてしまう人もいるかもしれません。その点、DCモーターの扇風機は音が静かな特徴があります。睡眠の質を落としたくない人におすすめできます。
DCモーターの扇風機にデメリットはない?
ここまでDCモーター扇風機のメリットをお伝えしましたが、一つだけデメリットがあります。ACモーター扇風機と比べて本体価格が高い傾向です。たとえば、家庭向けの扇風機に5万円の価格が設定されているケースもあります。
ただ、風量を調節しやすい点や電気代を節約しやすい点に目を向ければ、仕方がないと割り切れる人もいるのでしょう。価格にこだわらないのであれば、後で不自由しないようDCモーターの扇風機を選択するのも一つの考え方といえます。
関連記事はこちら
DCモーターの扇風機がおすすめな人
家電は生活スタイルにあわせて選択するのが基本であり、扇風機を選ぶ際も同様です。DCモーターの扇風機のほうが機能性には優れていますが、人によっては活用しきれないケースも当然ありえます。
たとえば、夏にしか扇風機を使用しない人や、強い風で涼めればよいと思う人は、ACモーターの扇風機でも不都合は生じないでしょう。
ここまでお伝えした特徴とメリットを踏まえると、DCモーターの扇風機がおすすめな人は下記の通りです。
- 電気代を節約したい人
- 1年中エアコンと一緒に扇風機を利用する人
- 扇風機の風で体調を崩した経験がある人
- 洗濯物の部屋干しを行う人
- ご家庭に赤ちゃんがいる人
- 就寝時に熟睡したい人
機能性に惑わされて安易にDCモーターを購入してしまう人も少なくありません。扇風機を購入する際はDCモーターである必要性を検討し、余計なコストをかけ過ぎないように注意しましょう。
DCモーターの扇風機を選ぶ際のポイント
扇風機ごとに機能や性能が異なるのは当たり前です。DCモーターの扇風機についても同様でしょう。したがって、DCモーターの扇風機を選ぶ際にも、機能や性能を比較するのが大切です。具体的に比較すべき機能や性能についてご説明します。
温度センサー
DCモーターの扇風機は風量を細かく設定できますが、室内の温度が変われば、その都度調整する手間がかかります。
その点、温度センサーを備えた扇風機は、室内の温度を感知して風量を自動で調整してくれます。寝ている際に体温が下がりすぎてしまうケースを防ぎたい人にピッタリです。体温調節が苦手な赤ちゃんがいるご家庭にも適しているでしょう。
音の大きさ
DCモーターの扇風機は音が小さいですが、各商品によっても音の大きさは異なります。そこで、音の大きさを比べるために、騒音の大きさを示すdB(デシベル)という単位に着目するとよいでしょう。
目安として20dBは、木の葉が触れ合うくらいの音で、30dBはささやき声に近い音の大きさです。扇風機には、最小風量と最大風量に対応した値が記載されているので、音の大きさを比較する際に確認しましょう。
dBの数値と音の大きさの目安はイメージしづらいと思いますので、下記の表を参考にしてみてくださいね。
分類 | 騒音レベル | 大きさの目安 |
---|---|---|
うるさい | 70dB | ・騒々しい事務所の中 ・騒々しい街頭 ・やかんの沸騰音 |
60dB | ・静かな乗用車 ・普通の日常会話 ・掃除機 |
|
ふつう | 50dB | ・静かな事務所 ・家庭用クーラーの室外機 ・換気扇 |
40dB | ・市内の深夜 ・図書館 ・静かな住宅地の昼 |
|
しずか | 30dB | ・郊外の深夜 ・ささやき声 |
20dB | ・ささやき ・木の葉のふれあう音 |
首振り機能
DCモーターの扇風機は節電しやすいことから、部屋干しの洗濯物を乾かすのに利用する人もいることでしょう。その場合、より広範囲に送風できる扇風機が役に立つため、首振り機能について検討する必要があります。
DCモーターの扇風機の中には、左右だけでなく上下の首振りに対応した機器も浸透してきました。また、首振りの角度を段階的に選択できる機器もあります。洗濯物を乾かすという目的があるのなら、首振り機能の詳細を見落とさないようにしましょう。
リモコンの有無、スマホ、AIスピーカー対応
DCモーター扇風機の中はリモコンはついているのが多いですが、スマホのアプリやAIスピーカーに対応している機種もあります。
持っているスマホのアプリから指示を飛ばしたり、AIスピーカーを利用して音声で電源を切ったり付けたりすることができるので、両手がふさがりやすい料理の時や洗い物、赤ちゃんをあやしている子育てママなどには重宝するでしょう。
もちろん、面倒くさがりのパパにも相性はバッチリです。
安すぎる扇風機には注意
ネット通販などでは、DCモーターの扇風機が5,000円前後で出回っており、ACモーターの扇風機より安い機器も少なくありません。
DCモーターのメリットは享受できるかもしれませんが、部品のかみ合わせが悪く、カタカタと音が鳴る機器もあります。音の静かさを重視する人にとってはストレスを感じることでしょう。
DCモーターの扇風機が安く手に入ると思ったときは、衝動買いしないよう注意してください。
ACモーター活用法
さっきからDCモーターばっかりで、ACモーターは駄目なのか?と思っている人もなかにはいるかも知れません。
ACモーターの扇風機の特徴はお安いこと。ご自宅においてメインで使わないなら、サブ機として2台目や3台目にしてはいかがでしょうか?

もう1台の扇風機の使用例
- テレワークのデスク脇にもう1台
- おうち時間が増えたので暑がりな人むけの専用機
- お風呂上がりの脱衣所用
- エアコンの効かない台所用
- 雨の日の室内干し専用
など用途はさまざまです。
当然、エアコンの空気の循環をさせるサーキュレーターのような役割もできます。さらに、ACモーターの扇風機も部屋の換気に役立ちます。
空気を換気できれば、ウイルス感染予防にもなります。扇風機やサーキュレーターを利用することで、人工的に風の流れを作ることができることから、自然に風が発生しにくい場合でも空気を外に出すことが可能です。
そのため、換気を効率的に行いたい場合は、ACモーターの扇風機やサーキュレーターを利用してみるのはいかがでしょうか。
扇風機ならノジマへ!
以上、DCモーターの扇風機について解説しました。風量を調節しやすい点や騒音が発生しにくい点など、ACモーターにはないメリットに魅力を感じた人もいるのではないでしょうか。
DCモーターの扇風機は値段が高いとお伝えしましたが、型落ちや手軽にお求めやすいモデルであれば1万円前後で購入するのも難しくはありません。自分のライフスタイルを考慮し、DCモーター扇風機の導入を検討してみてください。
DCモーターとACモーターどっちがおすすめ?
- 本体価格が多少高くても、電気代を安くしたい
- エアコンと一緒に使いたい
- おやすみ中も快適に過ごしたい
- 扇風機の強い風で体調を崩したくない
- 洗濯物を室内干しする
- 赤ちゃんに柔らかい風をあててあげたい
- 価格は安い方が良い
- 空気換気用にもう1台や脱衣所など、もうひと部屋用に使いたい
- 古い扇風機の調子が悪いから買い直したい
- スイッチはシンプルな3段階がいい
ノジマでもDCモーター扇風機だけではなく、ACモーター扇風機も取り扱っております!詳細はノジマ店頭までお気軽にお問い合わせください。
扇風機の処分はノジマで!
もちろん、扇風機をお買い上げのお客様には、いつでもお得な年会費無料のモバイル会員にお入りいだいていると、古い扇風機の処分は無料でうけたまわります。
この機会にご自宅の扇風機の買い替えをご検討されてみてはいかがでしょうか?
ノジマでは扇風機だけではなく、サーキュレーターやエアコンも取り扱っております!
メーカー派遣のヘルパーがいないので、忖度なく偏らないご提案をいたします!気になる家電がありましたら、ノジマ店頭までお気軽にお問い合わせください。ご来店お待ちしております。
※ノジマ店頭では店舗により在庫状況が異なるため、お取り寄せになる場合がございます。
※この記事は2021年8月時点の情報を元に作成しています。
関連記事
扇風機のおすすめ12選!涼しい冷風タイプ、静音、安い、おしゃれなど人気製品を紹介
エアコン、どこのメーカーがいい?人気メーカーの特徴をヘルパーがいないノジマが徹底比較!
エアコンの電気代はいくら?暖房や冷房、除湿、つけっぱなしの場合、節約方法を解説
エアコンのおすすめ10選|安い機種や6畳など畳数別、人気メーカーの特徴も紹介
エアコンにサーキュレーターって必要?めざましテレビで話題のエルソニックの折り畳みコンパクト扇風機もご紹介!
エアコンが冷えない?室外機の掃除&日よけで解決!水没や雪のトラブル対処法も
エアコンの除湿って弱冷房じゃないの?除湿と冷房の賢い使い分け
ピックアップ
関連記事
-
【2022梅雨明け】14畳エアコンの選び方!リビング向けおおすめ省エネ機種8選
-
エアコンからポコポコ音がする原因は?逆止弁など役立つ対策を解説!
-
6月は除湿で快適!エアコンだと冷えすぎる、という方にもオススメ
-
エアコンの寿命はどれくらい?耐用年数や買い替え時期、故障の前兆などを解説!
-
エアコンの修理費用や日数を解説! ダイキンや東芝などの申し込み先も
-
エアコン試運転は夏前の5月中に【2022年】手順と動かない時の対策
-
現役家電販売員がお伝えする除湿機の違いとおすすめのメーカー!
-
家電の節電方法は?エアコンや冷蔵庫などの節電対策11選
-
スマート家電とは? 暮らしを豊かにしてくれるおすすめ家電をご紹介!
-
加湿器の効果とは?冬に加湿が必要なワケとおすすめの置き場所を解説
-
【超カンタン】加湿器のお掃除方法!クエン酸や重曹でピカピカ清潔に!
-
【2021年】暖房器具のおすすめ10選|ファンヒーターやエアコンなどコスパを比較
-
オイルヒーターの電気代は実際高い?安くする方法やエアコンとの比較
-
【2021年版】布団乾燥機のおすすめ9選|ダニ対策やアイリスオーヤマのカラリエなども紹介
-
【2022年】加湿器のおすすめ6選!寝室やリビング、一人暮らし、卓上用別の選び方
-
空気清浄機があると期待できる効果は?花粉やウイルス対策を考える
-
【2021年】安いエアコンの人気おすすめ11選|6畳、8畳用など高コスパ製品を紹介
-
熱中症対策は上手にエアコンを活用しよう!28度は危険?日射病との違いも解説
-
【2022年】扇風機のおすすめ13選!涼しい冷風、静音、安い機種
-
エアコンに換気機能はない?上手な換気方法や換気時間の目安、おすすめエアコンも紹介