家電小ネタ帳
【2020年版】電子レンジのおすすめ10選、安い機種や一人暮らし向け、メーカーの特徴など解説
公開日時 : 2020-08-09 12:28
更新日時 : 2020-11-03 18:16
「電子レンジ」は冷めてしまった食品や冷凍食品を手軽にあたためられるキッチン家電です。“電子レンジでチン!”と温めることを指す「レンチン」なんていう言葉があるほど、身近な家電のひとつですよね。
最近では食品をあたためる機能だけでなく、調理機能が備わった電子レンジも増えてきていて、仕事や子育てに忙しい人たちの強い味方ともいえます。
しかし、一口に電子レンジといっても機種によって搭載している機能や容量などが異なるため「どれを買えばいいのかわからない」と困っている人は少なくないでしょう。
そこで今回は、電子レンジのおすすめをご紹介していきます。
また、電子レンジの選び方を解説していきますので、購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
目次
電子レンジのあたため機能のしくみ
普段何気なく使っている電子レンジが、どのような仕組みかご存じでしょうか。
英語では「microwave oven(マイクロウェーブ・オーブン)」と呼ばれる電子レンジ。
マイクロ波という電波を使い、食品の水分中の分子を振動させ、その摩擦熱で食品などを温めます。誘電加熱といいます。
日立では以下のように説明しています。
2,450MHz(1秒間に24億5千万回振動する)の電波(マイクロ波)が食品に含まれている水の分子などを振動させ摩擦熱を生じさせます。この熱が広がって食品全体をあたためます。
・木と木をこすりあわせる
・手と手をこすりあわせる
・食品中の水の分子と分子が回転し摩擦運動を始める
↓
摩擦熱がでる
引用元:電子レンジの食品加熱の仕組みを教えてください。(日立)
ラップをして水分を逃がさないようにするのは、加熱効率をあげる役割も担っています。
特に野菜を時短で加熱したい場合などは、なるべく水分を逃がさないようラップを使ったり、専用の調理ケースなどで温めることをおすすめします。
冷凍していたパンなども、ラップをしたまま加熱することで水分を逃さずふんわり仕上げることができます。
ただ、揚げ物などカラッと仕上げたいものはラップをせずに水分を飛ばして加熱したほうがよいでしょう。
加熱時間はワット数にあわせて変換できる
Wで表記されるワット数は出力される電気の力(電力)の大きさを示します。
電子レンジをコンロに例えるなら、数字が大きいほうが火力があります。
100W~400Wは弱火にあたり、解凍などじっくりあたためることに向いています。
500W~800Wは中火・強火にあたり、短時間でものをあたためることが可能です。
レシピを見ていて「600Wで5分だけど、うちの電子レンジ500Wしか使えない…」なんてことありませんか?
加わる熱量は、「電力(W)×加熱時間」で計算できます。それを活かして、ワット数にあわせた電子レンジの加熱時間を計算することが可能です。
例えば600Wで5分(=300秒)だった場合、600W×300秒=180,000になるので、そこから自分が使いたいワット数の500で割ると、360秒=6分であることがわかります。
これを簡単にまとめると、以下のような公式になります。
計算する際は加熱時間を「秒」に変換することで、より正確な数字が出せます。おおよその分数で問題ない場合は「分」で計算してもOKです。
500Wと600Wといった差異ならこの方法で問題ありませんが、例えば500W3分のレシピを1000W1分半で温める場合は、まったく同じとは言えません。
例えば火を通したくない生の肉を解凍する時など、食材の状態によっては時間をかけてじっくり温めることが必要な場合もあります。なるべく近いワット数で置き換えましょう。
電子レンジでアルミホイルが使えないって本当?
電子レンジのあたため機能は、マイクロ波を放射して水分を振動させることで食品をあたためます。その際、水分だけでなく電子の分子も振動されます。そのため電子レンジで金属をあたためてしまうと火花が飛び散り、発火の可能性があるのです。
しかしオーブンやグリル機能はマイクロ波を使わず熱をあてるので、例えば食パンの下にアルミホイルをひいてトーストを作る分には問題がありません。
500Wで3分といった、ワット数で指定されたあたため機能を使う時は、アルミホイルやスチール製のボウル、金属塗装のされた食器などは使えません。
電子レンジで卵が爆発する?
電子レンジでゆで卵を作ろうとしたら爆発してしまって、片付けが大変だった……こんなエピソードを、料理失敗談として耳にした人も多いかもしれません。
なぜ爆発してしまうかというと、マイクロ波を放射してあたためる際に食材内部の温度があがり、その結果沸騰したり膨張するためです。
卵は殻に守られているだけでなく、薄い膜におおわれた黄身を持つ食材です。密閉状態で内部が膨張した結果、爆発に繋がってしまうのです。
卵以外にも、ラップをぴっちり巻いてレンチンした時などに、爆発までいかずともボン!と音を立ててしまうことがあります。
殻を割っていても黄身が崩れていないと爆発の原因になります。溶き卵であればその心配はないので、沸騰することはあっても爆発はしません。
卵の殻を割り黄身につまようじで穴を複数あけるなどして爆発を防ぐなど、電子レンジ加熱で黄身を崩さない卵料理を作る裏技も存在するようです。しかし破裂する可能性がゼロではないため、電子レンジの温め機能を使ってゆで卵や温泉卵を作ることはあまりおすすめできません。
シャープのスチームオーブンレンジ「ヘルシオ」のように、あたため機能ではなく、蒸し機能でゆで卵が作れる電子レンジ(オーブンレンジ)もあるので、時短料理に興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね。
電子レンジの選び方
電子レンジを選ぶうえで重要になるのが下記5つのポイントです。
機種ごとに見比べて自分にあった電子レンジを選びましょう。
「種類」で選ぶ
電子レンジは大きく「単機能電子レンジ」「オーブンレンジ」「スチームオーブンレンジ」の3種類に分けられます。
例えば、お弁当をあたためるだけなら単機能電子レンジ、冷凍ピザを焼きたいならオーブンレンジ、パンを手作りしたいならスチームオーブンレンジが便利など、用途によって使い勝手はさまざまです。
このように機種によって、あたため以外の機能が搭載されているものも多いので、それぞれの特徴を理解して用途にあったものを選ぶようにしましょう。
単機能電子レンジ
「単機能電子レンジ」は、食品をあたためる機能だけに特化した電子レンジです。
比較的シンプルな設計のものが多いため、使い勝手がよくて本体価格が安いといった特徴があります。
自炊の頻度が少なく、レンチンで冷凍食品やお弁当をあたためて食べる機会が多い一人暮らしの人などは、コスパに優れた単機能電子レンジがおすすめです。
本体価格が安い電子レンジは、対応している周波数(50Hzまたは60Hz)が異なるケースがあります。
周波数が異なると電子レンジをそのまま使えるエリア(東日本または西日本)が変わってくるので、引越しの際は対応している周波数に注意しましょう。
※最近の電子レンジは50Hzと60Hz両方に対応した「ヘルツフリー」タイプのものがほとんどです。
エリア | 周波数 |
---|---|
東日本 | 50Hz |
西日本 | 60Hz |
なお、周波数の違うエリアに引っ越すなどして、地域とヘルツの違う電子レンジを使う場合は、部品交換などが必要になります。
オーブンレンジ
食品をあたためる機能+焼く機能を搭載している電子レンジが「オーブンレンジ」です。
あたためる機能に特化している単機能電子レンジと異なり、調理時の利用などさまざまなシチュエーションでの活躍が期待できます。
単機能電子レンジと比べると価格が高い傾向にあるので「食品のあたため機能だけ使いたい」という人は素直に単機能電子レンジを選ぶ方がいいでしょう。
オーブンレンジは「食品のあたためだけでなく、調理にも電子レンジを使いたい」という人におすすめです。
また、オーブンレンジの焼く機能には「オーブン」と「グリル」の2種類があります。
オーブンとは、加熱したレンジ内の温度で食品を焼く機能のことです。
レンジ内の高い温度を一定に保って全方向から同時に熱を送ることで、食品全体をじっくりと焼くことができます。
大きなお肉やパン、ケーキといった全体をムラなく焼きたい調理をするときに活躍するのがオーブン機能です。
対してグリルは、高温の熱を直接食品に当てて焼く機能のことです。
オーブン機能と違い、一方向(または二方向)から加熱するため、食品の表面をこんがりと焼けます。
焼き魚やグラタンなどを調理するときに重宝するのがグリル機能です。
ただし、厚みのある食品の調理にグリルを使うと、中まで火が通る前に表面が焦げてしまったりするので、扱う食品には注意が必要です。
このように料理によってオーブン機能、グリル機能を使い分けて美味しく調理できます。
スチームオーブンレンジ
オーブンレンジに蒸す機能を追加した電子レンジが「スチームオーブンレンジ」です。
パンや茶碗蒸しなどの蒸し料理を作るときに活躍します。
スチームオーブンレンジは蒸す機能だけでなく、水蒸気を利用した加熱が可能です。
レンジ内に発生させた水蒸気であたためたり焼いたりすることで、食品が持っている水分の蒸発をおさえて乾燥を防ぎます。
また、高温の水蒸気を利用して調理するため、単機能電子レンジや通常のオーブンレンジと比べて短時間で食品をあたためたり、焼くことができます。
スチームオーブンレンジは「スチーム式」と「過熱水蒸気式」の2種類に分けられます。
スチーム式は、レンジ内に発生させた蒸気で食品のあたためたり蒸したりすることが可能です。
あたためと蒸し機能に特化しており、スチームで焼く機能は搭載されていません。スチームを使って焼く調理をしたい人は注意しておきましょう。
シンプル機能のスチーム式は、過熱水蒸気式のオーブンレンジと比べて本体価格が安い傾向にあります。
一方、過熱水蒸気式は、レンジ内に高温スチーム(過熱水蒸気)を放出して調理するスチームオーブンレンジです。
食品のあたため・蒸し・焼く機能をすべて使うことができます。
過熱した100℃を超える高温の熱風を食品あてて焼くため、食品そのものの栄養素を保ちながら余計な油分や塩分を落とし、ヘルシーな調理が可能です。
予算をおさえたい人やコスパ重視でスチーム付きのオーブンレンジを購入する場合は「スチーム式」を、ヘルシーな調理をしたい人や高い性能を求めている人には「過熱水蒸気式」のスチームオーブンレンジがおすすめです。
単機能レンジではなく、オーブンレンジ、スチームオーブンレンジ、TVで話題のモデルを検討している方はこちらのページもチェック!
「容量」で選ぶ
電子レンジ選びをする際は、使用人数・家族構成にあわせて「容量」を決めましょう。
容量はレンジ内の広さに影響するため、使う食器の大きさやよくあたためる食品などを想定して選ぶことが大切です。
使用人数ごとの電子レンジの容量目安は下記を参考にしてみましょう。
容量 | 使用人数 |
---|---|
20L以下 | 一人暮らし |
21L〜25L | 二人暮らし |
26L〜30L | 3人〜4人 |
31L以上 | 5人以上 |
「20L以下」の電子レンジは比較的サイズが小さく、リーズナブルな価格のものが多いです。
一人暮らしであたため機能をメインで考えている人に最適な容量といえます。
「21L〜25L」は最も一般的な容量で、スタンダードサイズといえます。
二人暮らしの人や、一人暮らしで電子レンジを便利に使いたい人はこちらのサイズを選んでみるといいでしょう。
「26L〜30L」と、26Lを超える容量は3人〜4人家族におすすめな大きめサイズの電子レンジです。
これくらいの大きさになるとスチームオーブンレンジといった高性能なモデルが多くなります。
「31L以上」など、30L以上は大家族でも安心な大型ハイスペックの電子レンジが豊富です。
さまざまな便利機能が搭載されているので、幅広いシチュエーションで使えるでしょう。
表にまとめた数値はあくまで目安です。
電子レンジの使用頻度や、あたためるお弁当のサイズ、どんな調理に使いたいかなどを照らし合わせて、自分にあったモデルを選びましょう。
「テーブル」で選ぶ
電子レンジにある食品を置くスペースには「ターンテーブル」または「フラットテーブル」どちらかのテーブルがついています。
「ターンテーブル」の特徴
ターンテーブルタイプは、食品をあたためている間、テーブルが回転する電子レンジです。
一か所から放射されるマイクロ波を、まんべんなく食品全体に当てるためにテーブルを回転させる仕組みです。回転することにより、ムラなくあたためることができます。
ターンテーブルタイプの電子レンジを使ううえで注意しなければいけないのが、あたためる食品のサイズです。
お弁当などをあたためる際、テーブルよりも大きいサイズのものは電子レンジ内で引っかかって回転が止まってしまうことがあります。回転が止まると加熱ムラが起きやすいため、その場合は容器を移し替えるといいでしょう。
また、電子レンジ内を掃除する際はテーブルを都度取り外す必要があるので、掃除が面倒といったデメリットもあげられます。
ターンテーブルは単機能電子レンジなどに多く、リーズナブルな価格がほとんどです。
コスパ重視で電子レンジを探している人は、ターンテーブルタイプがおすすめです。
「フラットテーブル」の特徴
フラットテーブルとは、電子レンジの底面に直接食品を置いてあたためるタイプのテーブルです。
レンジ内に放出されるマイクロ波を拡散することによって、食品全体をあたためることが可能なため、ターンテーブルタイプのように食品を回転させる必要なく加熱できます。
フラットテーブルではレンジ内のスペースを広々と使えるので大きいサイズの食品でも問題なくあたためられます。
また、テーブルがついていないことでメンテナンス性に優れており、レンジ内が汚れてもそのまま拭いて手軽に掃除可能です。
フラットテーブルタイプの電子レンジはターンテーブルタイプと比較すると高価ですが、性能面や使いやすさ、メンテナンス性を重視する人におすすめです。
「センサー」で選ぶ
優れた電子レンジになるとセンサー機能を搭載しています。
電子レンジで用いられるセンサーは主に4種類です。
それぞれセンサーで検知した情報をもとに最適な加熱を行うため、食品の仕上がりが良くなります。
加熱ムラがあってあたため直しをよくする人はセンサー搭載モデルをチェックしてみましょう。
なお、上記4種類以外にもメーカー独自のセンサーを搭載している電子レンジもあります。
「温度センサー」の特徴
「温度センサー」は、レンジ内の温度を検知するセンサーです。
レンジ内を設定した温度で保ち、最適な時間で食品を加熱できます。
しかし、レンジ内の温度と食品の温度は必ずしも一致するわけではありません。
食品にラップをかけていたり、厚い容器に入れていたりするとレンジ内の温度だけが先に上ってしまい、食品を加熱しすぎてしまう恐れがあるので注意しましょう。
「湿度・蒸気センサー」の特徴
「湿度・蒸気センサー」は、加熱された食品から出る蒸発した水分量(蒸気)を検知して湿度を測るセンサーです。
センサーの仕組み上、食品にラップがかかっていると蒸気が外にででこないのでセンサーが蒸気を検知できず、加熱しすぎてしまうケースがあります。
湿度・蒸気センサーの精度を上げるためには、蒸気を検知しやすいようにラップをかけない、フタをしないといった使い方が必要です。
「重量センサー」の特徴
「重量センサー」は、食品をあたためた際の水分の蒸発による重さの変化を検知するセンサーです。
水分が蒸発する前と後の重量差を測り、食品の加熱温度を調整します。
ただ、重量センサーが検知するのは「食品」と「食品を入れる容器」の重さであることに注意しなければいけません。
食品に対して重すぎる容器を使うと、水分の蒸発による重量差を検知する精度が落ちてしまいます。
重量センサーを搭載した電子レンジを使うときは、食品を入れる容器は軽いものを使うようにしましょう。
「赤外線センサー」の特徴
「赤外線センサー」は、加熱された食品が発する赤外線を検知するセンサーです。
赤外線から食品の温度を測り、どれくらい加熱が必要なのかを判断し最適な温度に調整してくれます。
温度センサー、湿度・蒸気センサー、重量センサーと比べると検知する情報の誤差がほとんどありません。
高精度なセンサーを搭載した電子レンジを求めている人は、赤外線センサーがおすすめです。
「その他機能」で選ぶ
電子レンジはシンプルな単機能タイプから便利機能が豊富なハイスペックタイプまで種類が豊富です。
時短調理に役立つ機能、メンテナンスに役立つ機能など、自分の用途にあった便利機能を選ぶようにしましょう。
ここでは「オートメニュー」機能、「2段調理(2段オーブン)」機能、「ノンフライ」機能をご紹介します。
「オートメニュー」機能
短時間でおいしく調理するなら、ボタンひとつで自動で調理することができる「オートメニュー(自動メニュー)」機能が便利でしょう。
オートメニューの数は10種類前後のものから100種類以上あるものまでさまざまです。
メニューによって最適な加熱時間、加熱温度で調理してくれるので、手軽においしく調理できます。
また、ハイスペックな電子レンジになるとインターネットやアプリからメニューを追加することも可能です。
時短を重視したい人や、お料理初心者に注目してもらいたい機能です。
「2段調理(2段オーブン)」機能
パンやお菓子を焼くときに便利なのが「2段調理(2段オーブン)」機能です。
2段調理機能では上下2段で一度にたくさん焼けるため、お菓子作りや、大人数のおもてなし料理などに重宝するでしょう。
また、上下で異なる調理も可能です。
本来なら2度に分けて調理するところを1度にまとめて調理できたりするので、時短や電気代の節約も期待できます。
「ノンフライ」機能
揚げ物をヘルシーに食べたいなら、油を使わずに調理できる「ノンフライ」機能を搭載している電子レンジがおすすめです。
熱風や過熱水蒸気を利用して調理するため、油分の少ないヘルシーな揚げ物を作ることができます。
健康管理に気を使っている人やダイエットの最中の人にぴったりな機能といえるでしょう。
電子レンジの設置スペース
電子レンジを選ぶときは、設置するためのスペースを事前にチェックしておく必要があります。
設置スペースは「本体サイズ」「放熱スペース」「扉の開閉方向」の3つのポイントでチェックしましょう。
チェック1:本体サイズ
まずは電子レンジの本体サイズ(幅×奥行×高さ)を見て、自宅に設置するスペースがあるのかをチェックしましょう。
※基本的に本体サイズは「mm(ミリ)」単位で表記されます。
ただし、本体サイズ分のスペースがあるからといってまだ安心はできません。
チェック2:放熱スペース
電子レンジを設置する場所には放熱スペースが必要です。
放熱スペースはメーカーや機種によって異なるので、あらかじめチェックしておきましょう。
そのうえで購入予定の電子レンジ「本体サイズ」+「放熱スペース」が確保できているのかを見極める必要があります。
チェック3:扉の開閉方向
電子レンジの扉の開閉方向も忘れずにチェックしておきましょう。
開閉方向は主に「右開き」「左開き」「縦開き」の3種類です。
電子レンジを使う人の利き手や設置する場所の環境に注意して扉の開閉方法を選択するといいでしょう。
電子レンジの人気メーカー4社の特徴
電子レンジの人気メーカー4社をご紹介します。
シャープ
シャープ(SHARP)は、「ヘルシオ」シリーズの高性能電子レンジが人気のメーカーです。
ヘルシオシリーズはこれまでの電子レンジと異なり、調理の始まりから終わりまで過熱水蒸気のみを使っています。
そういった特徴からヘルシオシリーズの電子レンジのことを「ウォーターオーブン」と呼びます。
健康的でヘルシーな調理をしたい人やダイエット中の人におすすめなメーカーです。
パナソニック
パナソニック(Panasonic)は、本体価格が安い「エレック」シリーズや便利機能が豊富な「ビストロ」シリーズの電子レンジが人気のメーカーです。
エレックシリーズはコンパクトなデザインが多く、設置スペースが限られていても安心。
調理をあまりしない最低限の機能があればいいという人におすすめです。
一方ビストロシリーズは高精度センサー「高精細・64眼スピードセンサー」や「凍ったままグリル」など便利な調理機能が魅力的なシリーズです。
東芝
東芝(TOSHIBA)は、ハイスペックな「石窯ドーム」シリーズの電子レンジが人気のメーカーです。
石窯ドームの最大の魅力は火力の高さとされていて、業界最高の「350℃ 贅沢 火力」により食材本来のうまみや水分を維持しておいしく調理します。
お魚やお肉の場合は、表面はこんがり、中身はジューシーに仕上げることが可能です。
また、高火力で加熱することで生地の水分を逃さないため、通常よりふんわりとしたボリュームのあるパンを焼くこともできます。
日立
株式会社日立製作所(HITACHI)は、スチームオーブンレンジ「ヘルシーシェフ」シリーズが人気のメーカーです。
クックパッドやキッコーマン、味の素といった企業とコラボしたオートメニューなど、時短調理が魅力的なモデルを販売しています。
「ヘルシーシェフ」のブランド名が語るように、体に嬉しい過熱水蒸気オーブンで調理の幅が広がります。
【2020年】電子レンジのおすすめモデル
ここからは、電子レンジのおすすめ製品をご紹介していきます。
単機能電子レンジのおすすめ4選
ELSONIC(エルソニック)
単機能電子レンジ 600W 50Hz/60Hz共通 フラットタイプ(20L) EGFMW600

東日本・西日本どちらでも使えるお値打ちモデル!
こちらはノジマのプライベートブランド、エルソニックの電子レンジです。
本体価格が1万円前後と非常に安いため、はじめて電子レンジを購入する一人暮らしの人でも安心。
低価格ながらもヘルツフリーですので、東日本・西日本どちらでもエリアに関係なく使うことができます。
フラットテーブルタイプなので、お弁当を温める際など、レンジ内を広々と使用可能です。
また、ターンテーブルの取り外しがないことでお掃除もお手軽です。
安くてコスパの高い電子レンジを探している人にぴったりなモデルといえるでしょう。
種類 | 単機能電子レンジ |
---|---|
容量 | 20L |
テーブル | フラットテーブル |
本体サイズ | 幅457mm×奥行395mm×高さ271mm |
扉の開閉方向 | 右開き |
レンジ出力 | 500W/600W/解凍 |
TOSHIBA(東芝)
単機能電子レンジ フラットタイプ縦開き(17L)ホワイト ER-SS17A-W

コンパクトデザインで最大900Wのパワフル出力!
本体サイズが比較的コンパクトで省スペースな電子レンジです。
置き場所をあまりとれない環境でも問題なく設置できるでしょう。
そしてコンパクトなデザインですが、最大出力900Wと非常にパワフルで、冷めたご飯や冷凍食品をすばやく解凍できます。
扉の開閉方向が縦開きタイプの電子レンジなので、利き手に関係なく快適に開け閉め可能です。
液晶には「オレンジバックライト」を採用しているため、表示が見やすい設計です。
本体サイズの小ささや電子レンジの出力(ワット数)も重視したい人におすすめなモデルです。
種類 | 単機能電子レンジ |
---|---|
容量 | 17L |
テーブル | フラットテーブル |
センサー | 絶対湿度センサー |
本体サイズ | 幅458mm×奥行354mm×高さ281mm |
扉の開閉方向 | 縦開き |
レンジ出力 | 900W/600W/500W/解凍200W |
SHARP(シャープ)
単機能電子レンジ ヘルツフリー(17L)ブラック RE-TF17S-B

絶対湿度センサー搭載で自動加熱できる!
シンプルなデザインのフラットテーブルタイプ電子レンジです。
大きめの食品でも出し入れしやすく、レンジ内が汚れた時も簡単に拭くことができます。
こちらのモデルは絶対湿度センサーを搭載しているため、市販の冷凍食品などをあたためる際に手動で時間を設定する必要はありません。
「自動あたため」「冷凍食品あたため」といった自動メニューを使えば、センサーが検知した情報をもとに最適な時間で加熱してくれます。
絶対湿度センサーを搭載した使い勝手に優れたモデルです。
種類 | 単機能電子レンジ |
---|---|
容量 | 17L |
テーブル | フラットテーブル |
センサー | 絶対湿度センサー |
本体サイズ | 幅460mm×奥行360mm×高さ285mm |
扉の開閉方向 | 縦開き |
レンジ出力 | 650W(60Hz)・500W(50Hz)/解凍200W |
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
かんたん両面焼きレンジ フラットテーブル(18L)ブラック IMGY-F181-B

付属の専用容器で焼き料理ができる!コスパも◎
こちらのモデルは、単機能レンジとしてご紹介していいものか悩むところですが、付属の専用容器を利用することで、焼き料理が可能です。
ハンバーグや焼き魚など専用容器を使った18種類の焼き物自動メニューがありますが、レンジのメニューとしてオーブンやグリル機能はついていません。
焼き調理をする際は、フタ付きの専用容器を使うため庫内が汚れにくく、18Lの庫内はフラットテーブルで広々使うことができ、お手入れがらくちんです。
専用容器はフッ素コーティングされており、分解して洗うことが可能です。
価格も1万円台と安く、朝の忙しい時間のお弁当作りなどにも活躍してくれるでしょう。
オーブンレンジを買うほどではない一人暮らしの人や、コンロの火口が少ない人におすすめしたいモデルです。
種類 | かんたん両面焼きレンジ |
---|---|
容量 | 18L |
テーブル | フラットテーブル |
本体サイズ | 幅457mm×奥行347mm×高さ272mm |
扉の開閉方向 | 右開き |
レンジ出力 | 600W(60Hz)・500W(50Hz)/解凍200W |
オーブンレンジのおすすめ3選
オーブンレンジを検討している方は「オーブンレンジのおすすめ」もチェック!
SHARP(シャープ)
オーブンレンジ ヘルツフリー(16L)ホワイト RE-M16A-W

コンパクトサイズのお手頃価格なオーブンレンジ!
こちらは容量16Lと小さめなサイズのオーブンレンジです。
本体価格が2万円前後と非常に安く、一人暮らしでオーブンレンジを使いたい人にぴったりです。
低価格ですが基本的なオーブンやグリルに加えて、トースト機能といったあると便利な機能も搭載されています。
ユーザビリティを考慮した設計でひとつひとつのボタンが大きく、見やすく、使いやすい配置です。
また、ご飯やおかずをボタンひとつであたためられるのも魅力でしょう。
シンプルで使いやすいオーブンレンジが欲しい人におすすめなモデルです。
種類 | オーブンレンジ |
---|---|
容量 | 16L(1段) |
テーブル | ターンテーブル |
センサー | 重量センサー・温度センサー |
本体サイズ | 幅465mm×奥行330mm×高さ295mm |
扉の開閉方向 | 右開き |
レンジ出力 | 650W(60Hz)・500W(50Hz)/解凍200W |
オーブン温度範囲 | 100~200℃/発酵40℃ |
TOSHIBA(東芝)
オーブンレンジ フラットタイプ(18L)ホワイト ER-S18-W

フラットテーブルでレンジ内を広々使える!
テーブルタイプにフラットテーブルを採用したオーブンレンジです。
最大幅29.6cmの食品まであたためることができます。
最高900W出力とパワフルで、すばやい加熱により短時間でのあたためが可能です。
自動メニュー機能を搭載していて、26種類のメニューから手軽に調理できます。
また、省エネ性が高く、国が定める省エネ基準達成率が101%なので経済的です。
性能面だけでなくランニングコストの節約も考えている人におすすめなモデルです。
種類 | オーブンレンジ |
---|---|
容量 | 18L(1段) |
テーブル | フラットテーブル |
センサー | 絶対湿度センサー |
本体サイズ | 幅485mm×奥行376mm×高さ302mm |
扉の開閉方向 | 縦開き |
レンジ出力 | 900W/600W/500W/200W |
オーブン温度範囲 | 100〜250℃/発酵35・40℃ |
Panasonic(パナソニック)
オーブンレンジ [エレック] (26L) NE-MS267

週末のつくりおき機能が便利な「エレック」モデル!
こちらはパナソニックが提供している人気シリーズ「エレック」のオーブンレンジです。
2〜3人の家庭にぴったりなサイズです。
日持ちを考慮したつくりおきできるメニューを59種類搭載しています。
平日に時間がなくて週末にまとめてつくりおきしておきたいときに重宝するでしょう。
本来時間をかけて作る煮物を短時間で作れる「煮物10分」機能も魅力的。下ごしらえした材料を入れるだけで作れる「パスタ10分」メニューも搭載。
あたため機能以外に調理でもレンジを活用していきたい人におすすめなモデルです。
種類 | オーブンレンジ |
---|---|
容量 | 26L(1段) |
テーブル | フラットテーブル |
センサー | スイングサーチ赤外線センサー |
本体サイズ | 高さ347mm×奥行400mm(ハンドル込みは449mm)×幅500mm |
扉の開閉方向 | 縦開き |
レンジ出力 | 800W/600W/500W/300W/150W |
オーブン温度範囲 | 100~250℃/発酵35・40℃ |
スチームオーブンレンジのおすすめ3選
スチームオーブンレンジを検討している方は「オーブンレンジのおすすめ」もチェック!
SHARP(シャープ)
[ヘルシオ] ウォーターオーブンレンジ(18L)ホワイト系 AX-CA450-W

テレビでも話題の「ヘルシオ」モデル!
SHARPの大人気シリーズ「ヘルシオ」のウォーターオーブンです。
ヘルシオシリーズの中でも小柄な18Lでお手頃価格のため、1人暮らしの人におすすめです。
過熱水蒸気でヘルシーな調理ができるスチームオーブンレンジで、パンの発酵も可能です。
ただし18Lの1段調理なので、一度にたくさん料理をしたい人は2段調理ができる大きめのモデルがおすすめです。(30Lのさらにパワフルなヘルシオはこちら)
水を使った「カンタン焼き」「カンタン蒸し」のワンボタンが便利で、ほかにもコンビニ弁当、ゆで卵、ピザ、レトルトカレー&ごはん、スパゲティ&ソースなど、料理ごとに最適なあたため機能や自動メニューが115種類も搭載されているので忙しい日の時短に役立ちます。
種類 | 過熱水蒸気オーブンレンジ |
---|---|
容量 | 18L(1段) |
テーブル | フラットテーブル |
センサー | その他 |
本体サイズ | 幅490mm×奥行400mm×高さ345mm |
扉の開閉方向 | 縦開き |
レンジ出力 | 1,000W/600W/500W/200W |
オーブン温度範囲 | 100~250℃/発酵35・40・45℃ |
HITACHI(日立製作所)
[ヘルシーシェフ] 過熱水蒸気オーブンレンジ(31L)ホワイト MRO-S8Y-W

ヘルシーな料理を作りたい人におすすめの「ヘルシーシェフ」モデル!
こちらのモデルは日立で人気の「ヘルシーシェフ」シリーズの過熱水蒸気オーブンレンジです。
重量センサーに加え、蒸気センサーと湿度センサーがついているので、オーブンを使ったばかりで熱くなった庫内でも、時間をおかずにオートのあたため機能を使うことができます。
過熱水蒸気を使った油を使わない調理法で、コロッケやから揚げなどを作ることができるほか、クックパッド殿堂入り5レシピがオートメニューに登録されています。
付属の二次元コードを読み取れば、対応レシピをWebで検索することも可能です。
セラミック製のフラットテーブルは取り外し可能で、スチームを使ったお手入れコースも搭載されているので清潔な庫内を保てます。
ヘルシーな食事を心がけたい人におすすめのモデルです。
種類 | 過熱水蒸気オーブンレンジ |
---|---|
容量 | 31L(1段) |
テーブル | フラットテーブル |
センサー | 重量センサー+蒸気・温度センサー |
本体サイズ | 幅487mm×奥行430mm×高さ365mm |
扉の開閉方向 | 縦開き |
レンジ出力 | 800W/600W/500W/200W/100W |
オーブン温度範囲 | 100~210℃/250℃/発酵30・35・40・45℃ |
Panasonic(パナソニック)
[ビストロ] スチームオーブンレンジ(30L2段) NE-BS807-W

調理機能が豊富な「ビストロ」モデル!
容量30Lと大型サイズの大家族でも安心なスチームオーブンレンジです。
スイングサーチ赤外線センサーを搭載しているため、かしこく加熱・調理。
「両面グリル」を使えば大火力の平面ヒーターで、こんがり焼くメニューや揚げ物メニューをおいしく仕上げます。
スチームによる蒸し料理も可能です。
レンジ内の上部にスチームを閉じ込めることで、短時間の調理で蒸し器と同じくらいの蒸し料理を作れます。
また、レンジ内は「オートクリーン加工」されているので、調理時に発生する油汚れを自動で分解。
豊富な調理機能とメンテナンス性に優れたモデルです。
種類 | スチームオーブンレンジ |
---|---|
容量 | 30L(2段) |
テーブル | フラットテーブル |
センサー | スイングサーチ赤外線センサー |
本体サイズ | 幅494mm×奥行445mm×高さ370mm |
扉の開閉方向 | 縦開き |
レンジ出力 | 800W/600W/500W/300W/150W/300Wスチーム |
オーブン温度範囲 | 70~300℃/発酵30~65℃(5℃刻み) |
まとめ
今回は、電子レンジのおすすめモデルの紹介と選び方、仕組みの解説をご紹介しました。
電子レンジを選ぶときは下記5つのポイントをチェックすることが大切です。
- 種類
- 容量
- テーブル
- センサー
- その他機能
気になる製品が複数あった場合は5つのポイントを見比べて自分にあったものを選びましょう。
また、忘れてはいけないのが設置スペースの確保です。
- 本体サイズ
- 放熱スペース
- 扉の開閉方向
電子レンジを購入する前に上記のポイントを見て、設置環境に問題がないかチェックしておきましょう。
機能について詳しく説明が聞きたい場合や、どんな電子レンジが自分の生活にあっているのか悩んでしまう方は、ぜひお近くのノジマ店舗にてお気軽にお声がけください。お客様のご要望にぴったりの電子レンジをおすすめいたします。
※この記事でおすすめしている商品はノジマオンラインでご購入いただけます。
※ノジマ店頭では店舗により在庫状況が異なるため、お取り寄せ対応になる場合がございます。
この記事は11月3日時点の情報を元に作成しています。
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